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内閣府副大臣に再任 広島市大規模土砂災害の現地対策本部長として陣頭指揮
1.9月3日に内閣改造が行われ、翌9月4日内閣府副大臣に再任されました。引き続き経済再生、経済財政政策、TPP、社会保障と税一体改革、防災、PFI、NPOを担当し、今回新たに健康・医療戦略が担当に加わり、拉致問題、PKOは担当外となりました。
  この新たに担務に加わった健康・医療分野については、治療を必要とする方々にできるだけ早く適切な医療を提供できるよう、体制整備をしていくとともに、新薬や再生医療など成長産業として発展させていきたいと考えています。
こうした新たな任務を含め、内閣府副大臣として、引き続き、与えられた仕事に全力で取り組んでまいります。今後とも、御指導、御支援の程、よろしくお願い申し上げます。

2.特に、消費税率の引き上げによる駆け込み需要の反動減が長引いている経済動向については、天候要因による一時的なものなのかどうかなど、よく注視していく必要があります。この数日間のさらなる円安の進行による原材料費やエネルギーコストの高騰が、中小企業や家計に与える影響もしっかり注視していく必要があります。アベノミクスの三本の矢、即ち第一の矢:日本銀行による大胆な金融緩和、第二の矢:機動的な財政政策、現在実行している第三の矢である成長戦略は、すでに対応済みで終わったということではなく、常に機動的に対応、発動していくものです。日本経済がデフレから脱却し、着実に成長軌道に乗っていくよう、今後も適切な経済財政運営を行ってまいります。また、地方創生の議論も始まりました。全国津々浦々までアベノミクスの成果を実感してもらうべく、地元の皆様の声もよくお聞きし、しっかりと政策に反映させてまいります。

3.さて、8月20日未明広島市で発生した大規模土砂災害は、住宅地を中心に166箇所もの土石流が発生し、73名の方がお亡くなりになり、全壊133戸、半壊122戸という大変な被害をもたらしました。
この災害に対応するため、8月22日以来、現地対策本部長として17日間にわたり広島に滞在し、陣頭指揮を執ってきました。二次災害の防止や大量の土砂撤去、被災者支援をはじめとする災害応急対策に、いわば政府現地対策本部が主導する形で取り組み、9月12日現在、行方不明者が残り1名となり、道路の土砂撤去も97%完了、避難所に避難されている方も97人(最大時約2,300人)となりました。時間のかかる仮設住宅を建設することはせず、市内の賃貸住宅を借り上げる方式(仮設住宅とみなして)等で支援する(6か月間無償提供)ことで県営・市営住宅等とあわせて約7,000戸を確保し、既に385世帯の方の入居が決定しています。このように、被災者の方々の住まいの確保について万全を期しています。
こうした中、9月5日には国・県・市で応急復旧計画を策定し10月上旬までに完了すること、また、避難所となっていた小学校が全て2学期をスタートするなど、災害対応が「即応即断の応急局面」から「中長期的な復旧・復興局面」へと移ってきたことを踏まえ、広島県知事・広島市長とも認識を共有し、9月9日正午をもって現地対策本部を現地連絡調整室に改組し、私自身も東京に帰任した次第です。
引き続き被災者の方々の生活再建など、県・市中心にきめ細かに対応を頂き、もちろん、国としても引き続き全力でバックアップして参ります。
そして、防災担当副大臣として、今回の災害も教訓としながら、安心で災害に強いまちづくりにも全力を挙げて取り組んでいく決意です。
引き続き、皆様の御指導、御支援のほどよろしくお願い申し上げます。

<テレビ出演のお知らせ> 
9月16日(火)20:00~22:00 BSフジ「プライムニュース」 
テーマ「安倍政権の経済政策&日本経済の行方(仮)」


  • 八木三丁目の様子①(発災直後)【8月29日】
    土石流によって流された車や土砂で道路が塞がれていました。土砂の撤去作業に伴う土嚢も山積していました。

  • 八木三丁目の様子②(応急復旧後)【9月8日】
    被災車両や土砂等が撤去され、車も通れるようになりました(①と同じ場所です)。連日、復旧の進捗状況を確認してきましたが、この日は、うれしくて涙が出そうになりました。

  • 緑井八丁目の様子①(発災直後)【8月23日】
    水路が壊れ、道路の上を川のように水が流れて通行できない状態でした。

  • 緑井八丁目の様子②(応急復旧後)【9月7日】
    仮橋が架けられ水路も確保。復旧に向けた作業が着実に進められています。

  • 八木三丁目山頂付近の様子③【9月5日】
    捜索活動が続いていたため復旧作業が遅れていましたが、重機が入る道路が通り、ガレキ・土砂の撤去など応急復旧も進みつつあります。

  • 避難所の様子【8月23日】
    避難所生活を送る方々から被災の状況や現在お困りのことなどを伺いつつ、生活再建に向けてきめ細かい支援を行っています。

  • 安倍総理の視察に同行【8月24日】現地対策本部長として、JR可部線沿いの八木三丁目周辺地域の被災状況を安倍総理に説明しました。しばらくの間、水たまりが再三テレビなどで報道されていましたが、今では、水路も確保し、水たまりは解消しています。
  • 広島土砂災害の復旧行程表を公表【9月5日】
    湯崎知事、松井市長とは連日緊密に連絡を取り合って対応してきました。9月5日には、被災地域ごとの土砂撤去等に係る復旧行程表を発表しました。10月上旬までに宅地や道路の土砂撤去やライフラインの復旧等を完了する予定です。

  • 山谷大臣の視察に同行【9月6日】ボランティアの方々の声に耳を傾けました。受入体制も整い、 県外からのボランティア参加も可能です。お問合せ先は下記のとおりです。
    安佐南区:080-2931-3142
    安佐北区:080-2931-4242

  • 上空視察の様子①【9月6日】
    山谷大臣に同行して、自衛隊のヘリに搭乗し、被災地域を上空から視察。連日被災地を一緒に歩いて回った自衛隊の指揮官から説明を受けました。但し、危機管理の観点から、大臣、副大臣は別のヘリに乗るのがルールで、大臣とは別のヘリで視察です。

  • 上空視察の様子②【9月6日】
    山の頂上付近から土石流が発生している様子がよくわかります。しかも、何か所も何か所も発生しています。広島市内で合計166箇所もの土石流や崖崩れの発生です。現在までに全ての沢について国土交通省のTec-Force(砂防などの技術専門家)が安全度を確認し、応急対策として土石流センサーや大型土嚢の設置が進められています。

  • 政府現地災害対策本部の様子【9月9日】
    連日開催されていた現地対策本部の様子です。本部室には毛利元就ゆかりの「百万一心」の横断幕が掲げられています。「日を同じうし、力を同じうし、心を同じうして事にあたる」精神で、本部員一丸となって、また、国・県・市が一体となって、災害対応に当たりました。