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地域の特性活かして農業を活性化、個人情報保護に全力、骨太方針、成長戦略改訂の決定へ奔走
〈農協改革、6次産業化、輸出拡大により、地域の特性活かして農業を活性化〉
1. 国会では、連日活発な審議が行われています。成長戦略の柱の1つである農協法等の改正案が衆議院農林水産委員会で可決されました。今回の改正は、地域農協の経営の自由度を高め、意欲ある担い手と力を合わせ、それぞれの地域の特性を活かしながら、ブランド化を図り、競争力をつけていくためのものです。そのため、全国中央会制度の廃止(県単位の中央会は存続)、全農が選択により株式会社に組織変更できること、などを規定しています。農地の集約化、6次産業化、輸出拡大等とあわせて、競争力ある農業へと変革していく契機となるものです。
〈マイナンバー導入に向けて、個人情報の保護に全力〉

2. 日本年金機構より年金情報が流出したことについては、現在、情報流出の実態把握を徹底的に行うとともに、流出した方々にご迷惑をおかけしないよう万全の対応、問題の検証、再発防止に全力で取り組んでいるところです。来年1月に導入されるマイナンバーにおいては、①地方自治体など利用する機関において、当該機関の業務システムとマイナンバーとの間に強固なファイヤーウォール(防火安全壁)を設けること、②マイナンバーにアクセスできる職員は極めて限定されること、③利用機関の間での情報の授受にはマイナンバーではなく機関別の暗号化処理された連携符号を用いること、などセキュリティー対策を講じることとしています。マイナンバー導入により、役所での手続きなどが効率化され、国民の皆さんの利便性を向上させると同時に、大事な個人情報が確実に保護されるよう、取組みを一層強化します。

 〈骨太方針2015、成長戦略改訂に奔走〉
3. 今後の経済財政運営の基本方針を示す骨太方針2015と成長戦略の改訂作業が大詰めを迎えています。私自身が中心となって、内容をとりまとめ、自民党内の調整も行ってきました。
骨太方針2015では、2020年度の財政健全化目標の達成に向け、経済再生と両立する「経済・財政再生計画」を盛り込みました。同計画では、「経済再生なくして財政健全化なし」との安倍内閣の基本哲学の下、デフレ脱却・経済再生に向けて成長戦略を加速するとともに、社会保障、社会資本整備、地方財政を重点分野として歳出全般にわたる徹底した見直しを進めることとしています。社会保障分野では、ITを活用した重複受診や薬の重複投与の是正、効能が同じで低価格の後発医薬品(ジェネリック)の使用拡大などによる効率化、社会資本整備・地方財政分野では、民間のノウハウを活用するPFIの拡大など、大胆に進めることとしています。
また、成長戦略改訂(日本再興戦略改訂2015)では、未来への投資を増やし、人口減少を補う生産性向上を実現していくための施策を強化しています。未来を見据えたロボット・人工知能の活用、イノベーション(創意工夫・刷新)・ベンチャー企業創出のための支援、人材力を強化する働き方改革(長時間労働の是正、休み取得促進含め)・雇用改革などを盛り込んでいます。観光振興や地方への移住の支援など、地方創生の施策も柱の一つです。現在、与党との調整を行っており、来週に閣議決定を予定しています。頑張ります。

<テレビ出演のお知らせ>
6月29日(月)20時~21時10分頃まで BSフジ「プライムニュース」
「“TPA”可決で何が変わる?今後のTPP交渉と日本への影響を検証」