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自民党総裁選について
1.今回の総裁選は、経験のある先輩議員5名が立候補し、乱戦模様となる中、私自身は、仲間とも相談し、今回は立候補せず、じっくりと力を蓄え、次回以降を目指すこととしました。本日、5名の候補者の話を聞きましたが、前回の大緊張した時のことを思い出しながら、次こそは再び立ちたいと、心に誓った次第であります。

2.3年前、自民党が大敗し、ひょっとすると10年くらい政権に戻れないかもしれないというどん底の中、総裁選で谷垣さん、河野さんと争いました。私はもちろん力不足、準備不足で、議員票を43票、地方票は1割の約5万票を頂いたもののドント方式では11票の計54票。正々堂々と戦って、谷垣さんに負けたわけですから、谷垣さんには、是非頑張って頂きたい、そんな思いでした。この3年間、谷垣さんは、私を政調事務局長、経済産業部会長、財務金融部会長とシャドウ・キャビネットのメンバーとして使ってくれました。参院選の公約のとりまとめ、そして、今回の衆院選の公約についても経済政策の部分のとりまとめを任せて頂きました。大変感謝しています。その谷垣さんが、立候補辞退。政権復帰を目前に断腸の思いだったと思います。この3年間、自民党を分裂させることなく、歯を食いしばって頑張ってこられた、谷垣さんの思いをしっかり受け継ぎ、政権奪回に向け、自民党を再生しなければなりません。派閥や古いしがらみを断ち切り、新しい自民党を創らなければならないのです。日本を再建できるのは私たち自民党です。新しい自民党です。このことを国民の多くが望んでいます。この期待に私たちは応えなければなりません。

3.そうした中での総裁選ですが、前回の総裁選で私を応援して頂いた方々は、安倍、石破、町村の3陣営に分かれており、私自身は特定の候補者の推薦人とはならずに、それぞれの政策にほとんど差がない中で、新しい自民党を創っていくのに誰がふさわしいか、よく見極めたいと思います。(ちなみに、今回の衆議院選挙の公約の経済政策の中身は私が中心になってとりまとめました。各候補者の政策に大きな差はないはずです。)
安倍さんについては、元々私との縁が深いことは皆さんよくご承知のことと思いますが、実は、5年前に総理を退任した時の経緯も含め「今回は出る時ではない」とご本人にも強く申し上げてきたところです。最も尊敬する素晴らしい政治家で、日本にとって大事な存在です。今一度閣僚に就任され、元気なところをアピールされてからの方が良いのではと考えていました。また石破さんについては、石破政調会長のもと、政調の事務局長、経済産業部会長を務め一緒に活動してきました。強い信頼関係があります。そこで何とか安倍、石破両氏で連携できないかとも模索してきたのですが、結局双方立候補となってしまった次第です。立候補された以上、正々堂々戦って頂きたいと思います。

4.こうした状況で、今後、党を分裂させることなく一致結束してまとめていけるのは誰か、派閥や古いしがらみを断ち切って新しい自民党を創れるか、特に私たち中堅・若手の新しいメンバーが中心になって活動できる体制が創れるかどうか、こうした姿勢をよく見極めたいと思います。自民党は、真摯な反省の上に立ち、ガラッと変わらなければなりません。そうして初めて有権者の皆さんの信頼を回復できると思います。私も若手の中心の一人として、どの方が新総裁に決まろうとも、日本再建のため全力で頑張りたいと思います。おそらく、国会議員200票、地方票300票の1回目の投票では過半数を取る候補は出ずに、一位、二位のお二人の間で、2回目の国会議員のみの決戦投票で決まることになると思います。新総裁は、総選挙後、首相になる可能性の高い方です。安心して日本を任せられるリーダーは誰か、体を張って国民の生命と財産、そして、領土を守る覚悟があるのは誰か、日本の繁栄のためにふさわしいのは誰か、しっかりと見極めて投票したいと思います。