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安倍総理の欧州・米国出張に同行、「令和」の時代がスタート
1.4月30日「退位礼正殿の儀」、5月1日「即位後朝見の儀」に参列いたしました。
  御退位された上皇陛下におかれましては、平成の30年間、まさに国民の象徴として、国事行為のほか、被災地のお見舞い、外国の御訪問など、一つ一つの御公務を心を込めて  お務めになり、皇后陛下とともに常に国民に 寄り添ってこられました。特に、平成7年1月17日に地元で発生した阪神・淡路大震災の際には、直後の1月31日に被災地をお見舞いいただき、大変勇気付けられました。心から感謝申し上げます。
  「即位後朝見の儀」では、新しい令和の時代の始まりに御即位された天皇陛下のおことばを清々しい思いで拝聴し、令和の御代の平安と皇室の弥栄をお祈り申し上げました。
  歴史的な場面に居合わせたことを光栄に感じるとともに、新しい時代の国づくりへの責任の重さを痛感しています。令和の時代が全ての人にとって輝かしい時代となるよう全力で頑張ります。
2.それに先立ち、6月28~29日の大阪G20サミット(世界主要20ヶ国首脳会議)を成功させるため、4月下旬に安倍総理に同行して欧州、米国及びカナダに出張してきました。
3.特に、ベルギーのブリュッセルに本部を置くEUでは、トゥスク欧州理事会議長及びユンカー欧州委員会委員長との首脳会談と夕食会で意見交換を行いました。共同記者会見でトゥスク議長が「今月日本が迎えた新しい元号、令和は、「美しい調和」、「beautiful harmony」という意味ですが、正に現在の日EU関係の描写のようでもあります。」と述べられました。
  日本とEUは自由、民主主義、基本的人権、法の支配などの普遍的価値を共有するパートナーであり、世界の平和と安定のために力を合わせている現状が、トゥスク議長のこの言葉に込められています。
4.また、米国では、総理はトランプ大統領と通算10回目の首脳会談(私が官房副長官に就任してから計7回同席、電話会談は計30回実施しており、私は24回同席)を行い、北朝鮮問題に関する方針の綿密なすり合わせを行うとともに、拉致問題の早期解決に向けて緊密に連携していくことを確認しました。
  安倍総理は条件を付けずに金正恩と向き合うとの決意を表明しましたが、これは、御家族も御高齢となる中、一日も早い解決に向け、あらゆるチャンスを逃すことなく、果断に行動していく、との総理の並々ならぬ決意の現れだと思います。トランプ大統領は安倍総理のこの決意を深く理解し、複数回にわたり金正恩委員長に拉致問題について提起し、日本の考えを伝えています。
  他方、北朝鮮は5月9日に短距離弾道ミサイルを発射しましたが、これは国連安保理決議に違反するものであり、極めて遺憾です。米国を始めとする関係国と緊密に協力しつつ、関連する国連安保理決議の履行を一層強化するなど対応していきます。
5.なお、日米貿易交渉については、今後議論を加速化させることで一致しましたが、昨年9月の日米共同声明に従い、農産物についてはTPPで約束した内容が最大限とのラインを堅持して交渉を行うこととなっております。
6.そして、トランプ大統領夫妻は、5月25日から27日の日程で、天皇陛下御即位後、初めての国賓として来日します。大相撲観戦も調整しているところです。
  いずれにしましても、日米同盟を基軸としながら、EUとの連携も重視しつつ、北朝鮮の完全な非核化、拉致問題の解決、ロシアとの平和条約締結、中東地域の安定等のため、世界の多くの首脳から信頼されている安倍総理を全力でお支えしていきます。6月のG20サミットの成功に向けて、官房副長官としての責任をしっかりと果たしていきたいと思います。
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 〇BS-TBS「報道1930」に出演します!
 (日 時)5月13日(月)19:30~20:54
 (テーマ)『官邸外交の課題と展望』(仮)
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