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通常国会、開会。
1.1月24日(火)、6月21日までの150日間の通常国会が開会した。例年どおり、和装で登院(写真①)。やはり羽織袴は気が引き締まる。兵庫県の仲間、末松信介参議院議員(写真②)や、野田聖子代議士(写真③)、公明党の池坊保子代議士(写真④)、そして民主党の盟友・長島昭久代議士(写真⑤)とも記念撮影。

2.その後、本会議で、野田総理の施政方針演説。この演説には正直がっかりした。長いだけで具体的な内容が全くなし。福田総理(当時)や麻生総理(当時)の演説を持ち出すまでもなく、財政再建など何年も前から分かっていたことである。何故、その時は反対ばかりしてきたのか?この2年間一体何をやってきたのか?その反省の言葉もなく、自分たちのやってきた政策を棚に上げて、協調を呼びかけてもむなしいばかりである。「大きな政治」を標ぼうしていたが、「大きな政府」を目指してやってきているのではないか?

まして、増税に命をかけんばかりの勢いだが、肝心の日本の将来をどう考えているのか、世界の中で日本をどうするのか、ビジョンや戦略が見えなかった。

まずは、民主党内で社会保障の具体的制度と税制の案をしっかりと取りまとめ、一日も早く法案として提出すべきである。その上で、特別委員会を設置し徹底的に議論を深めるべきだ。我々は、議論から逃げるつもりはない。

3.一体、野田総理は、年金制度をどうするつもりなのか。民主党が主張してきたとおり、最低保障年金7万円をすべて税金でまかなうとすれば、消費税10%ではとても足りず20%近くまでの増税が必要である。こうした全体像を示してもらうことも必要であるし、何より、デフレ・円高からの脱却が急務である。しかし、美しい言葉だけが並び、姿勢は勇ましいが、具体的対策は何も示されていないのである。

4.自民党は、こうしたデフレ・円高対策について、議員立法も含め、具体的な提案を行うべく準備を進めている。デフレを脱却し、税収を増やすことも必要なのである。社会保障と税の一体改革についても、民主党内でしっかり案がまとまり、法案の形で出てくれば、上述のとおり、逃げることなく、国会において、建設的に議論を行う考えである。民主党内で小沢氏はじめ反対も根強い中で、民主党内をまとめる前に野党に事前協議を求めるのは筋違いである。

5.この点、自民党は協議から逃げているかのような誤解があるが、私たちも将来の消費税増税の必要性は理解しているし、公約もしている。しかし、同時に、税収を増やす方策、国会議員定数削減などの身を削る努力が必要である。是非とも、生産的な議論となるよう、建設的に提案、議論を行ってまいりたい。
  • 写真①
  • 写真②
  • 写真③
  • 写真④
  • 写真⑤