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日本のODA(経済協力)を評価する!
1.党内で日本のODAについての議論を行った。1)総額のGDP比が低い(約0.19%)、2)無償協力が少ない、などの批判もよく言われているが、私からは、日本のODAによるアジアの急速な経済成長を例に挙げながら、①道路、港などのインフラ中心の支援を行ってきており、途上国の経済成長に大きく寄与してきている、②貧困対策等の無償協力は必要であるが、「借款」中心の協力はその国の自立を促すものであり、途上国の健全な成長を支援してきた、旨申し上げた。

2.一方で、中国のODAをみてると、途上国の大統領府や国会議事堂などの建設を支援するものが多く、目に見えることもあり国の指導者は喜ぶものであるが、その国の経済成長や国民の生活向上に役に立つものではない。日本のODAは道路建設や港の整備のためその国の国民になかなか周知されないが、その効果ははるかに大きいのである。日本のODAについて卑下することなく、むしろ中国のODAについて、先進国のルール(例えばDACのルール)に含めていくことの方が重要である。

3.もちろん、アフリカにおける貧困を撲滅するため、無償協力を増やしていくこと、また、ODAの総額を先進国のトップレベルであるGDP比0.7%を目指し増やしていくことには賛成である。しかし、国内には地方の景気回復の遅れに対する不満や、ODA資金の不透明な使い途に対する批判もある。総額にのみ注目するのでなく、その効果や効率性についても十分検証し、主張することも重要である。