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2021年 新年の決意
1. 新年おめでとうございます。昨年中もご指導ご支援を賜り感謝申し上げます。

2. 昨年3月に、安倍総理から新型コロナ対策の担当大臣に任命され、新型インフル特措法の改正、緊急事態宣言といったこれまで日本が経験したことのない対応をとってきました。国民の皆さんのご協力ご尽力のおかげで、4・5月、7・8月の2度の大きな流行を乗り越えることができました。心から感謝しています。現在、3度目の大きな流行に全力で対応しているところです。何としても感染拡大を抑えるべく全力で取り組みます。

3. 年末年始も奮闘されている医療従事者の皆様には心から敬意を表します。これ以上感染が拡大すると医療が持ちません。東京はじめ過去最多の水準で増加傾向が続いています。このまま感染拡大が続けば、国民の皆様の命を守るため、緊急事態宣言も視野に入ってきます。なんとしても感染を抑えなければいけません。
これからの年始の期間は家族とだけ静かにお過ごしください。感染が拡大している地域の皆様には帰省を控えていただいていますが、どうしても帰省されている場合でも、ご年配の親御さんとお子さんとは玄関先で挨拶するだけで、家には上がらないといった配慮をしてください。
また、同級生など普段合わない方との面会は感染リスクが高く、控えてください。初詣も時期をずらすなど慎重にお願いします。成人式に参加される方も、式の後の会食や飲み会は感染リスクが高いので控えてください。新年会もやめていただくよう重ねてお願いします。
以上、いつもの冬とは違うことをご理解の上、感染拡大の防止にぜひともご協力をお願いします。
 (内閣官房のホームページに、国立国際医療研究センターの忽那賢志先生と共同の年末緊急メッセージを掲載しています。ぜひご覧ください。)

4. このように国民の皆様にお願いしていると同時に、酒類を提供する飲食店には都道府県知事から営業時間の短縮をお願いしているところですが、人出が減らず、接触機会が減少しないため、感染拡大が抑えられていません。新型インフルエンザ特措法について、国民の命を守るために感染拡大を抑える実効性をあげる改正を考えざるを得なくなっています。感染拡大の現実を踏まえ強制力を持つことについても検討を進めたいと思います。
なお、厳しい状況にある事業者の方々には、パート・アルバイトの方も含めて月額最大33万円まで国が全額休業手当を助成する「雇用調整助成金」、最大600万円の「家賃支援給付金」、「無利子無担保の融資」などの支援を行い、さらに要請に応じて頂いている事業者の方々には、年末年始月額換算最大120万円の「協力金」で支援を行なっています。
こうした状況において、与野党の与野党の国対委員長間で法改正について協力の方向性が示されたことは大変ありがたいことです。年末も尾身茂分科会会長やスタッフと議論を重ねましたが、与野党の考えもよくお聞きしながら検討を急ぎ、新年早々の分科会において議論し、一日も早く提出できるよう作業を加速していきます。

5. 厳しい状況にある事業者の皆様への支援をしっかり行い、その上で、「決してデフレに戻さない」、「今年度中には日本経済をコロナ前の水準に戻す」という決意で、経済対策を着実に実行していきます。今年こそは、コロナに打ち勝った証として、東京オリンピック・パラリンピックを安全に開催し、日本の、そして世界の未来を拓く象徴となることを期待しています。

6. 皆様にとって本年が良い年となるよう、そして「国民の皆様の命と暮らしを守る」との責任を果たすべく、私も強い使命感を持って全力で取り組んでいきます。引き続きのご指導ご支援をよろしくお願いします。
  • 閣僚として初めての通常国会であり、経済財政政策担当大臣として衆参の本会議で経済演説。閣僚の和装での演説は、参議院では記録が残っている昭和26年の第10回国会以降では初めてとのことです。(2020年1月20日)
  • 新型コロナウイルスの感染拡大で特別措置法に基づく「緊急事態宣言」を行う前に安倍総理(当時)と衆・参議院議院運営委員会に出席し、状況を丁寧に説明しました。
    (2020年4月7日)
  • 安倍総理(当時)、菅官房長官(当時)と官房副長官(当時)としての仕事 始め。
    (2019年1月)
  • 専門家の方には毎日感染状況を分析頂き、節目節目で尾身茂分科会会長としばしば一緒に会見を行い、丁寧に説明しました。
    (2020年7月)