とっておきの1枚

2010年10月1日
秋のおすすめ読書(その6)

「阪急電車」 有川浩著 幻冬舎文庫刊
久しぶりに、気持ちが軽やかになる本に出会いました。関東の方にはなじみが薄いと思いますが、関西の私鉄の雄・阪急電車。今では、かつてのライバル阪神電車と経営統合しましたが、神戸から大阪に至る山の手を走る、やや上品な世界です。でも、ここに登場する若者もお年寄りも、心の優しい人ばかり。揺れ動く女心や品格あるおばあちゃんの一言など、心に響きます。きっと阪急電車に乗りたくなる一冊です。