とっておきの1枚

2008年8月17日
夏のおすすめ読書(その③)

「ポジ・スパイラル」(服部真澄著:光文社)
大好きな作家の一人、服部真澄さんの最新作である。服部氏は、毎回その時々の社会テーマを題材に推理小説風に物語を展開する。前作「エクサバイト」はネット社会の未来を取り上げ(4月11日今日の一枚参照)、今作品は、環境問題、海洋(水産)資源を取り上げる。
本作では、政治家の思惑や男女関係の心理も描きながら「豊かな海を取り戻す」ことを正面から問いかけている。「海洋基本法」制定に中心的に携わり、「海が選挙区」といっても過言ではない私自身に取って、大変身近な物語である。
一気読み間違いなしのおすすめの一冊!