とっておきの1枚

2006年1月22日
「よろこびの 重ね初めの 飾り餅」
今日、初茶会に参加してきました。これは、三代前のお家元の句です。新春のめでたさがにじみ出ている素敵な句だと思います。お茶碗は、写真の萩焼。女性的な萩焼には珍しく、男性的なごつごつとした豪快な作品でした(携帯の写真ではわかりにくいかと思いますが)。お菓子は「花びら餅」に、「山笑う」と言う名のお饅頭でした。今年の歌初めのお題が「笑」でしたので、それにちなんだお菓子で、お饅頭のてっぺんを緑色に染め、ほのぼのとした雰囲気にさせられました。ムダのないかちっとしたルールとほんの少しのユーモア。お茶会はなかなか楽しいものです。歌舞伎にしても俳句にしても、日本の文化はそういう面があります。大事にしなければなりません。
ちなみに、先ほどの「男性的な」「女性的な」という表現もすごくわかりやすくていいと思うのですが、どうでしょうか。男女共同参画は実現しなければなりませんが、自然と男女の役割分担や適性のようなものがあるはずです。アメリカ型の効率性や多様性を基礎とするダイナミズムなど、学ぶところも多いですが、日本社会のもつ良き伝統や強みを決して失わせてはなりません。大胆な改革によるムダ使いの削減とともに、日本の良さ、強さを再認識する一年にしたいものです。