活動報告

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2011.08.27

モンゴル出張報告

1.国会期間中は、なかなか海外出張に行けないが、今の日本は余りに内向きになりすぎており、我々国会議員は、時間が許せば諸外国との関係を維持・発展すべく、短い日程でも海外へ出て要人と会うべきだと考えている。日本が内向きになり外交が停滞していても、世界は日々動いており、日本を待っていてはくれない。特に、資源を持たない我が国において、原発への不安が高まっている今こそ、資源確保に向けて、資源国との信頼関係もしっかりと築いていかなければならない。

2.そうした考えに立ち、今回、わずか二日間の日程ではあるが、モンゴル友好議連事務局長としてメンバー6人とともにモンゴルを訪問した。
 
21日(土)午後、首都ウランバートルに到着後、プレブスレン大統領補佐官と昼食を取りながら意見交換し、夕方には、エルベグドルジ大統領も来られ、数時間に渡って意見交換・交流を行った。私は、大統領とは旧知の間柄(2010年11月25日活動報告2008年11月15日活動報告参照)、特に大統領にご就任される直前に、外務大臣政務官として、お会いさせて頂いており、大統領になられた後もこうして親しくお会いできるのは嬉しい限りだ。

3.今回は、政府中間案(首相案)に「日本」が明記されていなかった、世界最大級のタバン・トルゴイ炭田(以下T・T)の開発プロジェクトについて、突っ込んだ意見交換を行った(写真①、②)。ここでその詳細に触れるわけにはいかないが、ロシアと中国に挟まれたモンゴルにとって日本との関係強化は極めて重要である。この視点からは、米国や韓国との関係も大事であるが、当然、技術力があり、政治的野心のない日本との関係は特に大事なのである。その意味で極めて有意義な意見交換であった。今後、大統領、首相、国会議長(ちなみに議会は、一院制で76名からなる)の三名からなる「国家安全保障会議」で議論され、その後に国会で議論・承認されることとなるが、来年6月の総選挙を控えて、現在大連立している、大統領の“民主党”と首相の“人民党”の権力闘争・主導権争いが激化することが予想され、決定は総選挙後にまで延びるかもしれない。ちなみにT・Tは石炭埋蔵量60億トン、うち18億トンが良質な原料炭という、極めて巨大・魅力的な炭田であり、日本企業は、ロシア、韓国と組んだ4商社連合(伊藤忠商事、住友商事、丸紅、双日)と、中国と組んだ三井物産とが入札に参加している。

4.その後、大統領と一緒に馬に乗り、モンゴルの大草原(写真③)を乗馬して楽しんだ(写真④、⑤、⑥)。これからもエルベクドルジ大統領とは、盟友として、さらに信頼関係を深めていきたい。ちょうど雨上がりで美しく虹が祝福してくれているようだ(写真⑦)。

5.22日(月)は、午前中にモンゴルで抑留中に死亡された方々の慰霊碑にお参りをし(写真⑧、⑨)、モンゴルで事業を展開する日本企業の方々と意見交換、その後世界最大級のオユ・トルゴイ銅山(以下O・T)の視察に向かう。O・Tは、カナダのアイバンホー社64%とモンゴル政府36%のプロジェクトで、来年から年間40万トン(その後80万トン)の生産を開始する。ちなみにモンゴルの鉱山法では、外国企業が単独で探査した場合は64%まで、モンゴル政府と共同で探査した場合には50%まで権益を取得できる。さすがに、このO・Tのサイト(現場)は巨大である(写真⑩、⑪)。18km×10kmの敷地に立て杭のサイトがあり、粉砕された後長いベルトコンベアーで選ばれ、銅成分を4%から30%に濃縮する。もともとはBHPがスタートした本事業をカナダのアイバンホーが引き継ぎ、一昨年には、リオ・ティントがアイバンホーに資本参加したのであるが、日本企業が参加できなかったものかとの悔しさも残る。確かに、中国とロシアに囲まれ、モンゴル国外に持ち出すのは苦労するわけだが、モンゴルでの日本のプレゼンス(存在感)が相対的に低下している。我々が訪問中の22日には韓国の李明博大統領が訪問、翌23日は、バイデン米国副大統領の訪問である。連日、世界の要人の来訪を受け入れ、モンゴルは資源国としての存在感を高めている。日本も内ばかり見ずに、しっかり世界の目を開きプレゼンスを高めなければならない。

6.ちなみに、モンゴルは2006年7月以来の二度目の訪問(2006年7月31日、8月1日、8月2日活動報告参照)。この5年間で高層ビルは増え(写真⑫)、その成長ぶりには目を見張る。空港から都心へも家が建ち並んでいる。この首都ウランバートルへの人口集中も大きな課題のようだ。交通渋滞、ゴミ問題など、日本としてしっかりと支援していかなければならない。

写真①
写真②
写真③
写真④

写真⑤
写真⑥
写真⑦
写真⑧

写真⑨
写真⑩
写真⑪
写真⑫
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