活動報告

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2009.02.26

南米諸国・米国・英国出張(その②)「ウルグアイ編」

1.ウルグアイは、ブラジル、アルゼンチンの両大国に挟まれた人口340万人、面積17万Km2(日本の面積の約半分)の小国である。1986年に「ウルグアイ・ラウンド」と呼ばれた、ガット(現在のWTO)交渉がスタートしたことで知られるが、日本ではほとんど知られていない国だろう。
世界第14位の長さ4700Kmを誇るラプラタ河沿いに広がる首都モンテビデオの街は、まるでリオ・デジャネイロを思い起こさせるきれいな街並みである(写真①)。「河」と言っても、海のような雰囲気で、水着等で水遊びをしている人も多い。

2.南米では、異常気象となっており、北部・中部ではパラグアイをはじめ大雨で大洪水になっているところがあり、一方で、アルゼンチン、ウルグアイなど南の方は、雨が少なく干ばつで農作物に大きな被害が出ている。そして、オーストラリアと同様に山火事も起こっている(写真②)。油分を多く含むユーカリの木が発火・燃焼しやすいようである。

3.ウルグアイの首都・モンテビデオは、中心部こそ港町で、高いビルも並び(写真③)、特に、独立広場の近くにあるソリス劇場は南米で最も古い劇場(オペラハウス)で、日本の援助で音響設備なども整備されている(写真④)。
しかし、一歩郊外に出ると馬に引かれてゴミを収集する(写真⑤)などのどかな農村の光景が広がる。多くの日系人(約350人)が花卉栽培などで成功しておられる(写真⑥)。

4.将来の大統領候補のマルティネス工業エネルギー鉱業大臣とは、原子力の協力や新エネルギー導入協力の話をさせて頂いた(写真⑦)。フェルナンデス外務大臣とも、ざっくばらんに幅広い二国間協力について意見交換を行った(写真⑧)。その内容を明らかにできないのは残念であるが、昼食を共にした各省庁の次官・局長クラスの方々とも、水産協力、ブラジル・アルゼンチン・パラグアイも含めた「メルコスール」との連携の話(写真⑨)など、大変有意義な意見交換であった。

5.また、意外にも、ソフトウエアを含むベンチャー企業も多く、ゾーナメリカ免税地区はまるでシリコンバレーのような雰囲気もある(写真⑩)。ウルグアイ自身は人口規模は小さいが、メルコスール4ヶ国のゲート(入口)として、物流拠点としての位置付けもあるようだ。
農業が中心の国ではあるが、アジアのシンガポールのような発展が期待できるかもしれない。

6.練習中のサッカーのクラブチーム「ナショナル」を訪問し、挨拶させて頂いた(写真⑪)。日本とのスポーツ交流も促進したい。サッカーはWカップ優勝2回の強豪だけに、日本でも歓迎されるはずだ。往年の名選手ルーベン・ソーチ・コーチともボールを蹴った。

7.空港から米国に向かう直前に、ワイナリーを訪問し、ウルグアイ・ワインの説明も受けた。このワイナリーは、大恐慌の後、スペインから移住してきたカラウ家が経営しているが、「百年に一度」の大恐慌により、新天地を求め、ビジネスを開花させたのである。まさに「ピンチ」を「チャンス」に代えたのである。ご兄弟で経営をされておられるが、中には、世界ベスト100に選ばれたワインもある。中々の美味で土産に何本か買って帰ったが、一般にウルグアイのワインは、日本であまり知られておらず、今後日本への輸出を大いに期待しているようであった。

8.実質わずか一日のウルグアイ滞在であったが、ウルグアイの特徴を知るにふさわしい行程で、大変内容の深い充実した一日であった。

写真①
写真②
写真③
写真④

写真⑤
写真⑥
写真⑦
写真⑧

写真⑨
写真⑩
写真⑪
写真⑫
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