活動報告

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2006.07.29

現旧社会主義国(中国・モンゴル・ロシア・インド)出張報告<その2> 中国編 ~上海②~

1.浦東地区で森ビルが建設中の「上海ハイ球(世界)金融中心(センター)」ビルを訪れ
た。現在、世界一とも言われる高さ452mの「金茂大カ(ビル)」のすぐ隣で、100階建て・492mの超高層ビルを建設中なのである。既に57階くらいまで出来上がっており、東京六本木の「六本木ヒルズ」(238m)よりも高くなっているとのことである。周辺には、上海のシンボルとも言うべきあのテレビ塔、そして、中国銀行、交通銀行、HSBC(香港上海銀行・このビルも森ビル所有)などなど、高層ビルが立ち並び、まさに壮観である。

2.ちょうど10年前に訪れたときには、テレビ塔くらいしかなかった。すぐ近くに「八百半」がオープンし話題になっていたが、地下鉄も通る前であり、その後、八百半は経営が行き詰まり、そのビルは別の百貨店に生まれ変わり、今は若者の人気スポットとなっている。何とも皮肉な話である。進出の時期がほんの少しだけ早かったのだろう。

3.そんな場所が、その後開発が進み、今や高層ビルの立ち並ぶ、金融の一大拠点となっているのである。反対側の英国風の古い街並みの「外灘(バンド)」側から眺めると、その変化のほどが一目瞭然である。10年前と同じ「和平飯店(ホテル)」の屋上から眺めてみたのである。しかし、これだけオフィスビル、そして高層マンションを建てて大丈夫なのであろうか。もちろん、森ビルは、耐震性、使い勝手の良さ、サービスなどから、高い品質のオフィス環境を提供してくれるから、他のビルよりも人気が出るとは思うが、金融市場としては圧倒的に香港の方が整備され、市場規模もはるかに大きい。果たして今後も上海に世界の金融機関が集積するのであろうか。

4.また、マンションについて言えば、その光景を眺めていると、夜になっても明かりが点かない部屋も多い。どうやら「投資」目的で購入している人が多い、とのことである。すなわち、「値上がりするから買う、買うから値上がりする」のであり、いわゆる「バブルの坂」を転がり始めているのである。実際に住む人がない(つまり、「実需」がない)ことがわかれば、どこかで「はじける夢」のはずである。日本もこの経験を積んだ。上がり続けるはずはないのである。しかし、中国人から強烈な反論が返ってきた。「10年前から言われ続けてますが、今もって上がり続けているんですよ」と。確かに、海外との資本取引の自由を認めていないこともその理由の一つであろう。資金を引き上げたくとも引き上げられないのである。しかし、一体、この経済拡大はどこまで続くのであろうか?

5.洋山新港もそうであったが、高層ビルの建設も、きわめて早い。猛スピードで出来上がる。日本では考えられない速さである。森ビルの専務によれば、一日24時間中、工事を行っているとのことである。建機メーカーの方の話でも、建機の稼働時間が日本の4倍以上と聞いた。豊かな労働力を背景に、人海戦術で工事を行っているわけである。この国では、想像を超えたことが起こり続けている。

建設中の森ビル「世界会館センター」。既に六本木ヒルズより高いです。
テレビ塔をはじめとする高層建設物が立ち並ぶ「浦東新区」。
和平飯店屋上からの光景。
和平飯店。

隣のビルでは結婚式でした。
かつての「八百半」。今も看板はっかかっていますが、経営者は変わり、若者に人気のデパートです。
森ビル周辺は、金融機関の高層ビルが立ち並びます。
森ビル建設現場の模型。

マンションも山ほど建っています。
しかし、空き部屋も目立ち投資目的の購入も多いようです。
デモに襲われた上海・日本総領事館の傷跡。
同じく襲われた「味蔵」のお店、すっかり修復し、今は、2店舗目もオープンしたとのことです。
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