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欧州動向、年金改革 etc.
1.8時から党本部。「国土交通部会」で中小企業対策、燃油高騰対策を議論。再び原油価格が100ドルを超え高騰する中で、年度末を控え、中小企業の資金繰り、特に、適正な価格転嫁ができるように、下請代金法の適正な運用・相談窓口の設置などを決める。地元の瓦業界、トラック業界も悲鳴に近い声が聞こえる。しっかり対応したいと思う。

2.8時半から、衆議院の会議室で「研究開発強化法」の与党政策調整会の会議。自民党と公明党の会議や超党派の会議は、衆議院の会議室で開かれる。この日は、研究開発型の法人が資金を有効に活用できるように、議員立法の打ち合わせ。

3.9時すぎから「外交調査会」で欧州地域大使との意見交換。ロシアの斎藤泰雄大使、スペインの吉川元偉大使など顔なじみの大使も多く、欧州情勢の報告を頂く。例えば、
①英国の法人税の3分の1は「シティ」の金融機関が稼ぎ出すが、サブプライムローン問題の影響がアジアより大きく(いわゆる「デカップリング」(米国経済との分離)が小さい)、金融機関は軒並み赤字。経済の先行きへの心配がつのる。
②ロシアでは、日本企業の進出目覚ましく、現在170社で、毎月2社ずつ増えているが、一方、ドイツは4500社もあり、専任の職員を100人も抱える商工会議所がある。また、ロシアと英国の外交関係は悪化しているが、今でもロシア人が最も住みたい国は英国である。このくらいロシアと欧州との関係は深い。
③フランスで、人気のあるスポーツは、1位サッカー、2位テニスで、3位は何と柔道。日本の文化やスポーツには理解が深まっている。
④英国での中国の文化発信活動は、日本の活動と二桁違う。「孔子学院」を何ヶ所も展開し、中国語を教えている。日本もこうした予算の確保が課題。
⑤ウクライナでは大学で日本文化を教えており、こうした活動をもっと応援すべき。
昨年パリに何度か訪問して、ヨーロッパの動向もフォローしなければならないことを痛感した(2007年10月10日活動報告参照)が、世界経済において、米国経済が景況悪化する一方で、EUの存在感は益々大きくなっており、また、あり余る中東資金もロンドン・シティに集まっており、EUの動向に目が離せない。今年は、パリはもちろんロンドンにも是非訪問したいと思う。

4.10時半から「社会保障を考える会」。日本経済新聞社が提言された「基礎年金、全額消費税方式」について説明を受け議論(写真①)。私は「無年金者」をなくすためにも基本的には税方式に賛成である。もちろん、①基礎年金の水準をどうみるか(日経案は6.6万円/月)、②そのための財源を消費税に求めるとすれば、税率はどの程度になるか(毎月の保険料負担(国民年金は現在14,100円/月)がなくなるが、日経案では消費税10%前後)、③これまで保険料を払ってきた人の分をどうするか。また払ってこなかった人にも給付するのか、といった問題が残る。もちろん、(1)払ってきた人と払っていない人との「公平性」を保つこと、(2)医療、介護は自己負担が上がってくる中で、年金のみ消費税でまかなうとして、消費税を上げることに対し国民の理解が得られるか、言い換えれば年金、医療、介護(福祉)の社会保障全体として安心してもらえる制度をつくることについて、詰めて議論しなければならないが、社会保険庁にたいする不信がこれだけ高まっている中で、いかに公的年金が「お得な」制度である(今でも3分の1は国の負担が入るし、今後は2分の1が税金の補助となる)ことをいくら宣伝しても、未納率は下がらないだろう。税方式が現実的な選択肢である。
いずれにしても、政権が変わる度に年金制度が変わるようなことがあってはならない。そのためにも年金制度については、与野党ともに党利党略を超えて、協議を行い、制度づくりに協力し合うべきである。自民党からは、民主党に呼びかけているが、なかなか応じてくれない。「選挙をやるまでは協議に応じない」との考えだろうが、政権を狙っている政党としては無責任である。是非、国民のために、与野党で新しい社会保障制度づくりに協力してもらいたい。

5.13時より「党改革政治資金に関する委員会」で政治資金のさらなる透明化のための方策について議論。

13時半から、インターネットテレビ「超人大陸」の収録。2月29日夜に掲載開始予定(サイトはこちら。3月7日以降はこちら)。

14時から、ボリビアのエチャス鉱山大臣の表敬訪問を受ける。昨年5月にボリビアの首都ラパスでお会いして以来2度目の面談である()。ボリビアのサン・クリストバル鉱山に住友商事が35%出資しており、ロイヤリティを巡って議論が白熱する。モラレス大統領は「資源国有化」を宣言し、反米の旗手のように称されるが、実は現実主義者であり、日本の技術や資金力に期待している面も大きい。「WIN-WIN」の関係になるよう、いい仕組みを構築したい。

14時半「都市政策勉強会」。都市部選出の同僚議員と、選挙の方策等について意見交換。

15時半「国際紛争諸国に対する日本流平和貢献プロジェクトチーム」、16時「幼児教育小委員会」と続く。

6.17時半からの国土交通委員会理事懇談会で、明日9時からの国土交通委員会で、私自身が質問に立つこととなった。
今夜は懇親会、勉強会が3つ。あまり飲まないようにして、明日の質問に備えたい。