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「世界に開かれた国づくり」
1.昨夜(26日)は、夕食会が3ヶ所。そして先輩議員と深夜まで一杯やり、最後は「体によくない」と思いつつ、ラーメンを食べて帰ったため、体重は一気に2Kgアップ。今朝も胃が重く、朝はコーヒーだけ。頭を覚ますために熱く濃いのを3杯。
3つ目の夕食会は、バングラデシュのチョードリー外務大臣主催のパーティで、麻生太郎前幹事長はじめ、インド、アルジェリア、エジプト、モロッコ、イラク、ドイツ、アフガニスタンなど顔なじみの駐日大使もおられ、大変楽しい会であった(写真①)。私はこの日3回目の夕食でもあり、デザートのみを頂く()。
バングラデシュとの縁は、私の神戸後援会の幹事長をお願いしている植村武雄社長の小泉製麻(株) が、昔からバングラデシュから麻(ジュート)を輸入しており、植村さんはバングラデシュの名誉総領事を務めておられることから、私もドウラ大使と親しくしていただいている。そして、最近では、バングラデシュの沖合の天然ガス田の開発の可能性が拡がっており、まさに私の担当領域の話である。また、昨年はハリケーンによる大洪水で大きな被害が出ており、その支援も含めて近々訪問したいと思っているところである。
インドのシン大使からは「最近インドへ来てくれてないね。今度はいつ来る?」と聞かれたり(と言ってもこの3年間でもう10回近く訪問しているが)、モロッコのルシェヘブ大使からは「またランチを一緒にしよう」などと親しく話しかけられる。年金、道路税制、薬害、食品偽装、イージス艦の事故など、次から次へと内政の課題が山積みとなるなかで、政治がどうしても内向きになりがちである。もちろん一つ一つ丁寧に解決し、国民の信頼を回復していかなければならないが、日本は資源のない国であり、「貿易」、「海外との交流」によって発展してきた国である。そして諸外国との信頼関係こそが、日本の平和と安定にもつながるのである。常に目は外に見開かれていなければならない。こんなことを考えた懇親パーティであった。

2.今日(27日)も、8時から党本部で「外国人材交流推進議員連盟勉強会」。人口減少が始まった中で、50年後には、日本の人口は9000万人(今から30%減)になることも踏まえ、いかに、外国人をスムーズに受け入れていくか、が課題であり、議論が進む。治安の問題や国内雇用への影響もあるので、無制限に受け入れるわけにはいかないが、一定の技術を有した外国人は基本的に受け入れるべきだと思う。インドネシアとのEPA(経済連携協定)により、今年から看護士400人、介護福祉士600人、の受け入れが始まるが、フィリピンでは両国で合意したEPAについて、上院の批准が得られず止まっている。その理由は、①フィリピンで経験のある看護士であっても、日本では当面アシスタント(助手)であり、②日本語も習得しなければならず、③日本での資格試験に通らなければ、日本で仕事を続けることができず、帰国せねばならない、ことなどから、地位・賃金も低く据え置かれ、最終的に「使い捨て」となることへの懸念が強いからである。
確かに、①フィリピン国内でもっと日本語を学べるよう支援できないか、②日本の資格とフィリピンの資格の相互認証(フィリピンで資格を持っていれば、日本でも資格有りとみなす)の仕組みが取り入れられないか、などの改善・議論の余地もあるように思う。国内の病院、老人介護施設では、看護士、介護士が不足しており、経営に悪影響も及ぼしている。日本、フィリピンの双方のニーズがあるのだから、仕組みさえしっかりつくれば、円滑に日本で働けるようになるはずだ。是非改善に向けて努力したい。

3.8時半からは「自然環境保全に関する小委員会」。時間がなくてゲスト・スピーカーの話もすべて聞けなかったが、生態系の維持、自然の大循環を守るために、国、地方、企業、個人のそれぞれの立場での取り組みが必要である。コスタリカの国立公園での光景(2007年5月9日活動報告参照)を思い出しながら、話を聞いた。

4.9時から国土交通委員会。道路特定財源について、4人の参考人の意見陳述・質疑を行う。地方の代表として、通産省の大先輩の広瀬勝貞・大分県知事も陳述、地方の道路整備の必要性を強調される。
午後は、「ユビキタス社会を実現する若手議員の会」で銀座での実績を実際に体験する()。いわゆる「ウェアラブル・コンピュータ」の考え方で、耳にイヤホン、首から小さな画面端末をぶらさげれば、銀座を歩くに連れて、ポイントポイントでお店の情報や、街の歴史や見どころなどの情報を送ってくれる。もちろん、自分に必要な情報だけを選択できる。もともとは障害を持った方々、例えば手足の不自由な方や、耳の遠い方などのために開発されてきているが、健常者にとってもすごく役に立つ。まさしく「ユビキタス」(いつでも、どこでも、だれでも)である。「ユニバーサル・デザイン」(誰にとっても心地よいデザイン)と呼んでもいいかもしれない。引き続き推進に向けて努力したい。

5.夕方には、「脳卒中を考える会」などいくつかの勉強会。夜は、「日本・モンゴル外交関係樹立35周年レセプション」のほかにパーティ、勉強会兼会食が一つづつ。寝不足だけに10時くらいには帰宅したい。