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ips細胞とは?~同い年の山中伸弥教授の功績
1.昨夜(25日)は、夜遅い新幹線で上京。飛行機でもよかったが、この週末は慌ただしかったので、昨夜は気分的にゆったりしたい感じで、新幹線にて上京。
今朝(26日)は、8時半に党本部にて厚生労働部会。児童福祉法改正の議論を行う。かねてより我々若手が提言していた、保育ママの制度化、子育て中のお母さん方が悩みを分かち合う「つどいの広場事業」の法制化、養子縁組以外の里親制度の活用などの方向性が示される。子育て支援、少子化対策の観点から是非早期に実現したい政策である。
2.9時から国土交通委員会。先週から引き続いて道路特定財源について議論。20年度予算案の衆議院通過が今月中(即ち今週中。予算は、衆議院通過後、参院で採決を引き延ばされても30日で成立するため、2月中の衆議院通過が求められている)のため、関連法案の道路特定財源法案も今週中がヤマである。いよいよ民主党との折衝が激しくなると思われるが、民主党の対案がないため、修正の議論が進まない。民主党には、ただ反対するだけではなく、責任ある対応を望みたい。私も理事としてしっかり責任を果たしたい。
3.12時から「科学技術創造立国推進調査会」。私も事務局次長として出席。今日はあの「ips細胞」研究の山中伸弥・京都大学再生医科学研究所教授の講演である。医療や科学技術に関心のある議員が集まり、議論が白熱する。ヒトの受精卵から取れる「胚性幹細胞(ES細胞)」はあらゆる細胞に分化するため、パーキンソン病や脊髄損傷、糖尿病などの治療法として、再生医療への活用の期待が大きいが、しかし、米国ブッシュ大統領が「絶対反対」との立場を崩さなかったように、倫理上の問題についての論争も激しい。ところが、山中教授が、この皮膚細胞から取れる「ips細胞」(人工多能幹細胞:induced pluripotent stem cells:ES疑似細胞)を作り出したことにより、再生医療に向けて現実的な可能性が大きく広がった。つまり、ES細胞から特定の遺伝子を動かして皮膚細胞ができるわけだが、山中教授は、その皮膚細胞を“元のES細胞に戻す”「因子」を見つけ出し、皮膚細胞から、すべての細胞に分化するES疑似細胞を作り出すという、画期的な実験に成功したのである。副作用の有無などの研究が進み、医療の世界での実用化が実現すれば、患者自身の皮膚の細胞から「ips細胞」をつくり、損傷のある部位の細胞をつくり出せる。オーダーメイドの夢の治療法である。
私からは、①米国との競争では特許はじめ知的財産権(知財)の確保が重要。特に、米国では医療行為も特許を認めている。日本が競争上不利にならないよう体制をつくることが重要。②国内の競争、切磋琢磨も必要かもしれないが、一方で、米国との競争では国内の人材を結集することも重要ではないか、との意見・質問をさせて頂いた(写真)。山中教授からは、①国内の大手製薬メーカーには知財の「鬼」(プロ)が多い。この人たちをいかにして大学に来させるか、が課題。現実には時給1200円では来てくれない、②米国は日本の10倍くらいの人材の厚さがあり、資金も膨大。例えば、カリフォルニア州は、州単独で10年で3000億円の研究費を確保している。これに対応していくには、日本国内では人材・資金を集中投入すべき。競争は米国とで十分で、国内は連携すべき。③何年も前にマウスでips細胞を作ったことを発表しなければ、米国もついてこれなかったかもしれない。④多くの患者さんから資金の提供の申し出があったが、断ってきた。ただ研究資金は必要なので、京都大学で基金をつくることを計画している、など、大変示唆に富んだ話であった。私と同い年にしてこの功績である。医療の常識を根底から変えた。今後のご活躍を期待するとともに、知的財産権の応援体制をはじめ私の立場からできることを全力で応援したい。
午後も、夕方まで国土交通委員会。夜は、勉強会・会合が3つ。今夜は11時くらいには帰りたい。
今朝(26日)は、8時半に党本部にて厚生労働部会。児童福祉法改正の議論を行う。かねてより我々若手が提言していた、保育ママの制度化、子育て中のお母さん方が悩みを分かち合う「つどいの広場事業」の法制化、養子縁組以外の里親制度の活用などの方向性が示される。子育て支援、少子化対策の観点から是非早期に実現したい政策である。
2.9時から国土交通委員会。先週から引き続いて道路特定財源について議論。20年度予算案の衆議院通過が今月中(即ち今週中。予算は、衆議院通過後、参院で採決を引き延ばされても30日で成立するため、2月中の衆議院通過が求められている)のため、関連法案の道路特定財源法案も今週中がヤマである。いよいよ民主党との折衝が激しくなると思われるが、民主党の対案がないため、修正の議論が進まない。民主党には、ただ反対するだけではなく、責任ある対応を望みたい。私も理事としてしっかり責任を果たしたい。
3.12時から「科学技術創造立国推進調査会」。私も事務局次長として出席。今日はあの「ips細胞」研究の山中伸弥・京都大学再生医科学研究所教授の講演である。医療や科学技術に関心のある議員が集まり、議論が白熱する。ヒトの受精卵から取れる「胚性幹細胞(ES細胞)」はあらゆる細胞に分化するため、パーキンソン病や脊髄損傷、糖尿病などの治療法として、再生医療への活用の期待が大きいが、しかし、米国ブッシュ大統領が「絶対反対」との立場を崩さなかったように、倫理上の問題についての論争も激しい。ところが、山中教授が、この皮膚細胞から取れる「ips細胞」(人工多能幹細胞:induced pluripotent stem cells:ES疑似細胞)を作り出したことにより、再生医療に向けて現実的な可能性が大きく広がった。つまり、ES細胞から特定の遺伝子を動かして皮膚細胞ができるわけだが、山中教授は、その皮膚細胞を“元のES細胞に戻す”「因子」を見つけ出し、皮膚細胞から、すべての細胞に分化するES疑似細胞を作り出すという、画期的な実験に成功したのである。副作用の有無などの研究が進み、医療の世界での実用化が実現すれば、患者自身の皮膚の細胞から「ips細胞」をつくり、損傷のある部位の細胞をつくり出せる。オーダーメイドの夢の治療法である。
私からは、①米国との競争では特許はじめ知的財産権(知財)の確保が重要。特に、米国では医療行為も特許を認めている。日本が競争上不利にならないよう体制をつくることが重要。②国内の競争、切磋琢磨も必要かもしれないが、一方で、米国との競争では国内の人材を結集することも重要ではないか、との意見・質問をさせて頂いた(写真)。山中教授からは、①国内の大手製薬メーカーには知財の「鬼」(プロ)が多い。この人たちをいかにして大学に来させるか、が課題。現実には時給1200円では来てくれない、②米国は日本の10倍くらいの人材の厚さがあり、資金も膨大。例えば、カリフォルニア州は、州単独で10年で3000億円の研究費を確保している。これに対応していくには、日本国内では人材・資金を集中投入すべき。競争は米国とで十分で、国内は連携すべき。③何年も前にマウスでips細胞を作ったことを発表しなければ、米国もついてこれなかったかもしれない。④多くの患者さんから資金の提供の申し出があったが、断ってきた。ただ研究資金は必要なので、京都大学で基金をつくることを計画している、など、大変示唆に富んだ話であった。私と同い年にしてこの功績である。医療の常識を根底から変えた。今後のご活躍を期待するとともに、知的財産権の応援体制をはじめ私の立場からできることを全力で応援したい。
午後も、夕方まで国土交通委員会。夜は、勉強会・会合が3つ。今夜は11時くらいには帰りたい。