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アフリカ出張(その②)(各国編:モロッコ(Ⅰ)、8月16日~18日)
1.8月16日成田からパリに向かって出発である。 アフリカ大陸は大陸内の横や縦の移動が難しいため、多くのケース、パリが拠点となる。 即ち、飛行便があっても、遅れたり欠航も多く、また、機体自体が中古のものも多く故障がちである。したがって、アフリカ大陸内で移動する場合には、いったんパリに戻って、パリ経由で次の国に行くことになる。この移動にたいていは丸一日かかるため、効率は大変悪くなるのである。

2.さて、初日はパリのシャルル・ドゴール空港でわずか3時間ほどのトランジットである。この空港の周辺は田園地帯が限りなく広がり、農家規模の大きさを今更ながらに目の当たりにする。規模や効率性では、とても日本の農家は太刀打ちできない。

3.空港内で、ジェトロよりフランス情勢やアフリカ情勢についてブリーフを受け、いよいよ今回の最初のアフリカの訪問国、モロッコの首都ラバトに向かって出発である。エール・フランスの機内で軽く食事をし、夕方にラバト到着である。大西洋に沈む夕日がとても美しいが、まわりは砂漠である。

4.モロッコは、イスラムの王国であるが、「ソフト・イスラム」と呼ばれるとおり、規律はそれほど厳しくなく、お店でもお酒が飲める。料理は、「クスクス」を主食に、野菜や鶏、羊がそのままに近い形で出てくる。ビールやワインもなかなかいける。

5.翌朝、モロッコで活躍する青年協力隊の若者たちと朝食会をもった。彼らは、学校の先生や看護士さんで、それぞれの分野で、いわばボランティアで技術などを教えている。モロッコの田舎で活動しているため、看護士の女の子などは、砂漠のダニに悩まされて大変だ、と話していた。それでも、モロッコの妊婦さんの健康づくりのために栄養指導などしているのである。みんなタダ働きみたいなものだから、ビュフェの朝食を何皿も何皿も腹一杯食べていた。おそらく3日分くらい食べた感覚ではないだろうか?(笑)

6.でも、こういう若者が世界中の途上国で活動してくれているおかげで、日本への信頼や評価が高まるのである。「ダニ対策くらいしっかり対処してあげて」とJICAの責任者に強く申し上げた。

7.ちなみに、青年協力隊の皆さんにとって国会議員は極めて遠い存在のようである。「一生に一度あるかないか」と言って、何枚も一緒に写真を撮った。光栄であるし、私たちの激励が励みになるなら、朝食くらいいくらでもごちそうする。こんな経験の蓄積が日本の社会をどんどん国際化させ、世界で活躍する若者を育てていくにちがいない。
毎回、途上国に出張したときの楽しみの一つはこの青年協力隊の皆さんとの対話である。

  • フランスの大農場。日本の農家の規模とは比べものにもなりません。
  • パリ→モロッコ・ラバトのエール・フランス機内での食事。チーズなど大充実です。
  • 砂漠の上、ラバトに近づきます。
  • 大西洋に沈む夕日です。
  • ラバトの旧市街の路地。
  • 夜9時ぐらいですが、子供たちは路地裏サッカーです。
  • 入口だけではレストランとはわかりません。
  • 7皿もある前菜。これだけでお腹いっぱいになりそうです。
  • ビールもワインもなかなかいけます。
  • メイン料理は、クスクスにぶっかけ野菜、カレー風味の鶏肉、羊肉です。
  • ラバトの朝。白壁の家と林のきれいな町並みです。
  • モロッコで活躍する、青年協力隊の若者たちと朝食会。