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アフリカ出張報告(その①)総括報告
1.10日間のアフリカ出張から無事帰国しました。もう何度も訪問しているためか、お腹を壊すこともなく、資源・エネルギー関係の政府要人を中心に、フル活動で精力的に意見交換などを行ってきました。

2.1992年以来15年ぶりの南部アフリカの大自然は素晴らしいものがありましたが、時間の合い間にかいま見るアフリカ社会は、環境汚染、貧困、エイズの蔓延など、人類が一致して取り組まなければならない現実も目の当たりにしました。今回私の訪問した国々は比較的治安のいい国々ですが、外務省から訪問することを止められた、治安も悪化している国も数多くあります。

3.来年2008年は、我が国で5月に「TICAD Ⅳ」(第4回アフリカ開発会議)、7月には「洞爺湖サミット」が開かれます。経済発展と環境保全の両立、貧困撲滅、HIVの予防など、これからじっくり議論を深めたいと思います。

4.参議院選の結果を受け、政治は、年金制度、地方の活性化など国内政策に重点が置かれることになるでしょうが、世界は急速な勢いで米国、EUの2極化に、そしてそこにロシア、中国、インド、そして、オイルマネーで潤う中東諸国、ブラジル・南アフリカなどの資源新興国がメキメキと存在感を高める中、日本の影は益々薄くなっています。さらに、民主党の政策では、テロ対策にも協力せず、日本が国際的に孤立化するおそれもあり、外交政策も極めて重要です。日本の安全保障と資源エネルギー確保をより確かなものとするために、今後とも知恵を絞ってまいりたいと思います。

5.いずれにしても、短い期間でしたが、落ち着いて外から日本を見るいい機会となりました。今回の出張の間に感じたこと、考えたことなど、何回かにわたってご報告してまいります。

(今回の写真は、訪問した7ケ国のダイジェスト版です。)
  • モロッコのアイト・アル鉱山・エネルギー省次官と。
  • カサブランカの旧市街メディナの市場です。
  • アルジェリアの議会のシ・アフィフ外交委員長と。
  • アルジェリアの世界遺産・ローマ時代の「ティパサ」の遺跡。
  • チュニジアのラッサ・エネルギー・中小企業国務大臣。
  • ローマ時代のカルタゴの遺跡。約2000年前のものです。
  • ウラン産出国・ナミビアのカジタ鉱山エネルギー副大臣。
  • 有名な赤いナミブ砂漠。亜鉛鉱山に行くセスナ機の中からです。
  • ボツワナのモハエ大統領と。
  • ボツワナの日暮れ。
  • 南アフリカの大都市・ヨハネスブルグの町。トランジットだけでしたが、高層ビルの近くにゴルフ場も見えます。
  • 約20年ぶりに見るパリの凱旋門。トランジット(飛行機乗り換え)の時間に車で駈け足で回りました。