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「井の中の蛙」を脱し、世界の大海を視野に!!
1.朝8時から党本部で「科学技術創造立国推進調査会・研究開発力強化小委員会」。幹事として出席。吉川弘之・独立行政法人産業技術研究所理事長、笠見昭信・日本経済団体連合会科学技術政策部会長の両氏から、日本の研究開発の問題点、特に、世界中から人材が集まらない閉鎖的な研究開発環境などのご指摘を頂いた。
続いての「知的財産戦略調査会」。事務局次長として出席。「オープンイノベーション」(国境の枠も超えて、企業、大学、知財関係の人材間で交流を進め、研究開発を活性化する仕組み)を推進するとの方針のもと、日本の知的財産確保・戦略の課題について議論。私から「ips細胞の山中伸弥教授が発言しておられるとおり、企業には知財のプロがたくさんいるが、大学にはいない。高額な報酬も払えない。是非国家的なサポートが必要である。そうした視点での知財のバックアップ体制の構築が必要。」と発言させて頂いた。世界の技術革新が著しい中で、資源のない我が国において、「技術」、「人材」、「知的財産」がすべてである。大きな大きな視野での戦略が必要である。

2.そうした中、昨日、日銀総裁、副総裁の人事案が政府・与党より提案されたが、民主党は不同意を表明した。しかし、民主党が武藤敏郎総裁、伊藤隆敏副総裁に反対する理由はよくわからない。「政局」にしようとしているとしか思えない。上記1.のように、世界の変化が著しく、また、世界経済の減速感が高まり、かつ日本の存在感が相対的に小さくなる中で、国内の政局で“こぜり合い”を繰り返している場合ではない。党利党略ではなく、日本の閉鎖性を取り除くべく、与野党間で大きな戦略について議論を活発化すべきである。

3.続いて、内閣部会・厚生労働部会合同部会で、「ハローワークの市場化テスト」について議論。「市場化テスト」とは、「官」の業務について、「民」と競争させる仕組みで、今日は「ハローワーク」について「民」との競争を受け入れるかどうかで議論となる。「無料の職業紹介」はILO労働条約にも規定されているとおり、基本的には「官」の仕事である。しかし、「官」の仕組みだけで、有効なサービスがなされているとは思えない。ハローワークが、平日の夜間や土曜日に業務を行うようになったのは最近である。私は「是非、官と民との競争を促進することにより、官の効率も上げていくべき」と発言させて頂いた。労働省出身の議員などからの反対論も展開されたが、ILO労働条約に配慮もし、現在のハローワークの建物の中で、「官」と「民」の2つの窓口を設置するという折衷案である。その中で、「官」と「民」が競争し、お互いのサービスの向上を競うものである。「官」の体質を改善していく意味でも是非進めてほしいと思う。こうした思いが通じたのか、最終的には「市場化テスト」の実施について了承がなされ、「官」と「民」の競争が始まることとなった。

4.午前中は来客、事務所の打ち合わせなどで過ごし、12時「党改革実行本部」で政治資金のさらなる透明化の議論。そのまま、入院中の梶木又三・兵庫県土地改良連合会会長のお見舞いに向かう。梶木先生には、最初の選挙の時から応援して頂いた。先生の農家に対する熱い思いは本当に勉強になる。引き続きのご指導をお願いしたところである。

5.そして、約10日ぶりに開かれた国土交通委員会に出席。道路関連法案の採決を行った。年度末まであと2週間である。ガソリン暫定税率の上下で社会が混乱することだけは避けなければならない。世界経済が減速化し、かつ日本の存在感がどんどん薄くなりつつある中で、混乱などしている場合ではない。衆参両議長のあっせんのとおり、年度末には一定の結論を得るべく、与野党で議論を加速しなければならない。

6.夕方には、党の農林水産団体との意見交換会。地元タンカー事故による被害について話す。その後、パーティ1つに先輩議員のお誘いによる懇親会1つ。9時には次女を迎えに行かなければならない。今日は早く床に就きたい。