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「日本の富を増やすには」
1.今朝も朝8時からスタート。今回新たに事務局次長に任命された「港湾特別委員会」で、港湾の国際競争力の強化について議論。観光も含めた地域活性化策についても活発な意見が出される。予算のバラマキはできないが、メリハリをつけつつ、神戸など大都市港湾の「国際競争力の強化」と、明石・淡路など地方の港の「活性化」の両方を実現することが大切である。「港」は富を生み出すのである。事務局次長として、今後の予算編成をしっかりフォローしたい。

2.続いて、総務部会。10月1日よりスタートした「郵政民営化」の状況について報告を受け議論。私の地元からも、「待ち時間が長くなった」「手数料が上がった」「ATMがなくなって不便になった」との声が聞こえ、また、郵便局の職員もバタバタの中で相当無理して民営化を迎えたとも聞いている。かなり疲れ切っているのであろう。制度の変わり目、移行期であるから、混乱や無理も生じるのはやむを得ない面があるが、できる限りの配慮をして混乱を最小限のものとしなければならない。また、当初の約束どおり、民営化によってサービスが低下することがあってはならないし、日本中どこでも共通に最低限のサービス(ユニバーサル・サービス)を受けられることが基本である。もちろん、ユニバーサル・サービスのレベルをどこまで求めるか、という大きな議論はあるが、今後しっかりとフォローし議論してまいりたい。

3.その後、農水部会食糧問題勉強会で、WTO・EPAの交渉における農産物貿易を巡る交渉の状況等について議論を行った。民主党のいうように農産物貿易の「完全自由化」などあり得ず、コメをはじめとするセンシティブ(微妙)な品目については守りつつも、しかし一方で、貿易は富を増やすのであり、国内農業の国際競争力を強化し、少しづつでも開放できるよう努力していくことも大切である。

4.午後には、テロ特別委員会の与党理事の打ち合わせ会。来週23日(土)に衆議院本会議で法案の趣旨説明を行い、いよいよ審議が始まることとなった。解散総選挙も覚悟しつつ、野党と真剣勝負である。与党の責任者の一人(理事)としてしっかりと責任を果たしたい。

5.さらに、夕方には、盟友原丈人さんの主催する「アライアンス・フォーラム」でパネルディスカッションに参加。日本の富をいかに増やすか、について議論した。原さんとは1995年頃にシリコンバレーを一緒に回って以来のお付き合いであるが、会うたびに新しいことを教えられる。アメリカを知りつくした上で日本の強みを発揮しよう、という発想は全く同じである。今後とも連携を保ちたい。「富」というものを考えた一日であった。

写真左から兵庫県知事・井戸敏三氏、富士ゼロックス(株)相談役最高顧問・小林陽太郎氏、本人、アライアンスフォーラム財団代表理事・原丈人氏です。