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ヨーロッパ出張(その①:「デンマーク編」)
1.G8エネルギー大臣会合に出席するため、イタリア・ローマに向かうが、途中、デンマークに数時間、セルビア、アルバニアに半日ずつ立ち寄り、政府首脳関係者と意見交換を行った。

2.デンマークのコペンハーゲンには、夕方到着し、翌朝早く出発のため、わずか数時間しか使えなかったが、今年の気候変動枠組み条約(COP15)の最終取りまとめの閣僚会合が、今年の12月に、このコペンハーゲンで開かれるため、デンマークの政府関係者は極めて熱心に取り組んでおり、この日の夕方には、与党自由党の環境担当スポークスパーソンのヴェセルボ議員、スミッド外務省気候変動担当大使と意見交換を行った(写真①)。その場でも、話題になったが、デンマークは風力発電が既に電力エネルギー供給の18~19%に達しており、今後は、バイオマスエネルギーを含めて、2020年に新エネルギーを30%にする目標である。ちなみに、日本は2020年に20%の目標である。

現に飛行機からは、洋上の風力発電が立ち並ぶのがよく見えたし()、私自身も、風車の前で風が強いことを実感した()。

3.しかも、町中には自転車があふれ、約500万人の人口に対し約400万台の自転車が利用されているとのことである。しかも、“リファンダブル”で自転車が借りられる()。即ち、借りる際に、20ユーロコインを払うが、自転車を返せば20ユーロコインは戻ってくる。山が多く平地ばかりのコペンハーゲンでは自転車は便利である。雨が降っても、ちゃんとカッパなどを用意しており、皆んな平気である。もちろん、この背景に自動車の値段が高いことがある。様々な税金により、輸入価格の3倍くらいになるそうだ。

4.ところで、約8年ぶりのコペンハーゲンの様子を少し紹介したいと思う。
町中には、欧州議員選挙のポスターが電柱にもたくさん貼ってある()。主として、EU統合推進派と反対派の争いのようだ。街角で手にする、有名なソーセージも美味しい()が、結構高い(約600円)。王宮前では、イギリスと同じく有名な守衛が人気である()。
また、コペンハーゲンの駅前の市庁舎前広場には、作家アンデルセンがチボリ公園を見上げ()、運河近くのニューハウンは多くの人でにぎわっていた()。少し郊外に出ると、美しい田園風景が広がり()、そして、人魚姫の像の向こうにも風車が見える()。これぞまさにデンマーク!!

極めつけは、空港のレゴ・ショップ()。有名なブロックおもちゃのメーカーである。日本からデンマークへの投資が2007年46億円であるのに対して、デンマークから日本の投資は180億円と約4倍であるが、この多くはレゴの投資だそうだ。即ち、テーマパークの「レゴ・ワールド」である。

大変あわただしかったが、豊かさを痛感したコペンハーゲン滞在であった。