BLOG

中央アジア・コーカサス・中東・アフリカ出張(その⑧:「南アフリカ編」)
1.南アフリカはアフリカに来た時に何度か立ち寄っているが、町に出るのは17年ぶりである。と言っても、ズマ新大統領に就任式に一日中出席し、首都ブレトリア、商業都市ヨハネスブルグの町の中心には、結局出ることはなかった。大統領就任式の会場の迎賓館から見たブレトリアの町並みは、やはり17年前よりビルが増えている印象だ(写真①)。

2.大統領就任式は、朝からあいにくの大雨()。すっかりびしょびしょ。しかしアフリカでは、雨は“恵み”をもたらすものとして歓迎されており、不満を言う人はいない。

しかし、傘をさしながらも、アフリカ各国の首脳と会話を交わしていく。まずは、AU(アフリカ連合)委員長のジャン・ピン・ガボン元外相()。日本AU議員連盟の会長の森喜朗元総理とは昔から懇意のようだ。

3.雨も小降りになってきたので、外交活動を活発化させる。東京で一昨年昼食を一緒にさせて頂いた、ナミビアのポハンバ大統領を見つけて、天然ガス、ウランなどの資源開発について立ち話(:2007年10月6日活動報告参照)。すぐ近くのタンザニアのキクウェテ大統領とも挨拶()。

4.そして、就任式典が始まる頃には、不思議なことに、空は晴れ上がり、戦闘機5機が祝福の演技飛行を見せる()。南アフリカのズマ新大統領は、登壇すると同時に、マンデラ大統領に話しかける()。やはり、アパルトヘイトに立ち向かったマンデラ氏は南アフリカの英雄だ。

5.式典終了後、迎賓館で、森元総理とともに、ズマ大統領と面談()。日本にはまだ来たことがなく、近々の訪日を歓迎する旨申し上げた。会場では、リビアのあのカダフィー大佐とも目と目を合わせての対面()。さすが中々の迫力である。昼食会場では、コンゴ民主共和国のカビラ大統領と資源開発の話()、サウジアラビアのアルニマダニ国務大臣とは、様々な分野での協力関係強化を話した()。そして、最後の写真撮影()では、各国首脳に交じって、私も一緒に写真に入ろうとしたが、さすがに各国一人づつで、私は入れず(笑)。

6.いずれにしても、あっと言う間の南アフリカ滞在であった。
朝から晩まで、各国首脳を見つけては、それぞれの国との懸案事項を協議・意見交換を重ねた。私にとって、大変いい経験であったし、外務大臣政務官としての責任を果たせたものと思う。