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2008.1.17
アジアの国々の外務大臣と朝食会。日本経済・社会の方向性は?
1.17日(木)朝8時から、都内ホテルで、インドシナのメコン地域の5ヶ国の外務大臣との朝食会。「日本メコン友好議員連盟」の主催で、私も幹事として出席。旧知のミャンマーのニャン・ウイン外相(写真1)はじめ、タイのニット外相()、カンボジアのハオ・ナムホン副首相兼外相()、ベトナムのキエム副首相兼外相()、ラオスのトンルン副首相兼外相()と意見交換を行った。国会議員当選後、アジアの国々とのさらなる信頼構築も大事な仕事の一つと認識、ラオス以外の国々は既に訪問し、その潜在成長力の強さに驚いているところである。日本経済の先行き不透明感が高まる中で、総人口2億3千万人にも及ぶこのメコン地域をはじめアジアの国々との連携こそが日本の生きる道かもしれない。

2.時折しも、世界の株価が大幅に下落している。特に日本の日経平均の下げがきつい。少し前まで「外資は怖い、嫌だ」と言いつつ、今や「外資逃げないでくれ」である。ただでさえ、「成長性」では中国、インドなどの新興国に劣るのに、日本の閉鎖性、即ち「島国根性」が外国人投資家から嫌気されているのである。今や1人当りのGDPも世界第18位となった。これは30年前の福田赳夫総理時代の17位を下回るものである。確かに「円が安い」ことも大きな理由であるが、「その国の通貨が安い」ことは、即ち「その国の国力の評価」なのである。海外から見て日本の魅力がなくなっていることの裏返しでもある。

3.ロシアや中東のあり余る資金は、主としてEUに投資されているようである。何とか少しでも日本に振り向けられないものか?そのためには、世界における日本の置かれた厳しい立場をよく認識し、世界中の資金や若者、人材を惹きつける、オープンな魅力ある国となるよう改革を進めていかなければならない。
もちろん、一方で、以下のような意見もある。島国として、農業、水産業を営みながら、昔のように自給自足に近い形で「『内輪で』細々と生きていければいい」、「知らない人が入ってこない方がいい」、「スローライフでのんびり生きていければいい」との事もある。皆さんはどちらを望むだろうか?

4.ヨーロッパ(EU)は、自分たちの文化や風土を大切にしながら、そして、環境に対する取組みも加速しながら、かつ、ロシアや中東の資金を集め、成長もしているのである。米国のようなダイナミズムも魅力的であるが、ヨーロッパの生き方もよく学ばねばならない。

5.今日は、その後10時からの党大会に、党内の会議が一日中続く。党大会では「立党以来の危機」という表現が随所に聞かれたが、今や「日本の国の危機」であり、日本の将来の大きな分岐点に立っているのである。与野党ともに党利党略で、国内でこぜり合いをしている場合ではなく、この国をどうしていくのか、どういう国にするのか、大きな議論が必要なのである。そうして将来の姿を示すことにより、国民の不安も安らぐのである。明治維新、第2次世界大戦敗戦以来の「最大の危機」と認識し、全力で仕事をしてまいりたい。


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