ニッシーブログ
2005.4.12
社会保険庁改革の議論について
1. 本日(4/12)、社会保険庁改革ワーキンググループの検討会、行政改革推進本部の会議と続けて出席した。我々若手は社保庁の解体・民営化を視野に入れてこれまで議論を進めてきたが、ここにきて@厚労省の一組織(外局)として残す、A独立行政法人化の2案が示された。
2. 私からは「国家公務員のまま厚労省の外局として残すという案では何も変わらない。 公務員に対する信頼が失われている以上、少なくとも独立行政法人化すべき。不透明な 運営を改善するとの観点からも、外部監査も受ける独立行政法人とすべき。そして、その 上で、市場化テスト等を行い、民間の発想を大胆に取り入れて効率化、コストダウンすべ き」旨発言した。
3. 一方、長老議員からは「社会保険庁は、年金だけでなく、政府管掌健康保険も担当しており、この『政官健保』に父ちゃん・母ちゃんで家族経営している小規模・零細企業の健康保険を扱っている。社保庁がこの二つを一緒に担当しているからこそ、これらの方々が健保とともに年金も払ってくれている。もし、2つを担当する組織を別々に分ければ、健保だけ払って(なぜなら、今日明日にも病気になるかもしれないから)、年金は払われなくなる。厚労省の外局に残すべきだ」等の反論もなされた。
4. 確かにそういう面もあるかもしれない。しかし問題は年金制度に対し国民の信頼が失われていることであり、最大の問題は社保庁に対する不信である。この国民の不信を解消するには、やはり社保庁の組織をいったん白紙に戻して大胆に改革しなければならない。そのためには、最低限、独立行政法人化し、運営を透明化・外部監査の導入等が不可欠である。若手改革派の力を結集してがんばりたい。
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