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2007.10.4
2冊のスパイ小説
ロシア出張から無事に帰国した。その内容については整理でき次第報告したいが、この出張中に2冊のスパイ小説を読了したのでご紹介したい。

麻生幾著「エスピオナージ」と曽根圭介著「沈底魚」である。前者は、ロシア語で「スパイ」を意味する表題で、ロシアKGBの凄さとこれに立ち向かう日本の警察(公安)の執念がよく描かれているが、この本を読んだばかりに、モスクワでも常に監視されているかのような錯覚に陥った。物語のスタートがやや専門的で入りにくいが、途中からは一気読みである。後者は、国会議員やその秘書も登場する。まさかこんなことが現実にあり得るのか、との感想であるが、でも、これでないとスパイとは言えないのも真実であろう。二重スパイ、三重スパイも登場しやや頭が混乱するが、ストーリーは面白い。一般の方々には、江戸川乱歩賞受賞の本著を先に読むことをお薦めしたい。秋の夜長に、スパイについての想像が広がる2冊である。
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