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南米諸国・米国・英国出張(その⑤)「コロンビア・チリ編」
1.今回初めてコロンビアを訪問。麻薬をはじめ大変治安が悪いイメージを持っていたが、ウリベ大統領の強力なリーダーシップで、治安状況は極めて改善している。
2.米国テキサス州ヒューストンからメキシコ湾上空を南米に向かって飛ぶと、海上の所々に油田開発のリグ(やぐら)のようなものが見える(写真①)。深海での油田が発見され、採鉱・開発が活発に行われていることの現れか。
約7時間のフライトでコロンビアの首都ボゴダに到着。ボゴダは人口770万人、高台の展望台から見ると煉瓦のピンクで大変美しい街である()。旧市街は他の南米の街と同様、ヨーロッパの香り()がし、まさしく私の好みだ。
3.自動車用のハーネス(配線)をつくっている矢崎総業の工場を視察()。従業員の人たちは真面目にキビキビ働いていた。こうした勤勉な労働力に支えられて、近年急速に成長してきたが、昨年後半からの経済危機で南米各国での自動車の生産台数が減少しており、車種によっては止まっているラインもあった。
しかし、約80%もの支持率を誇るウリベ大統領のリーダーシップの下での治安の大幅改善、勤勉な労働力など、コロンビアは投資先としての魅力が高まっている。しかし、そのことが日本で全く知られていない。「危険な国」と誤解されているのである。駐在している日系企業の方々は口をそろえてそう言っていた。やはり「一見は百聞にしかず」だ。
4.続いて、チリを訪問。空港を出るのは十数年ぶり。イースター島を訪問して以来だ。
早朝にサンチャゴに着き、そのまま、世界遺産の街「パラパライソ」に。彩りが豊かな美しい港町で、街の至る所にあるケーブルカーも歴史的遺産だ(、⑦)。あちこちにあるブドウ畑()を見ながら再びサンチャゴに。
この日は日曜日のため、大統領府()、アルマス広場()も見るだけで、日系企業の方々と意見交換をさせて頂いた()。
5.チリは、FTA(自由貿易協定)に極めて熱心で、日本も含め既に40ヶ国以上の国々とFTAを締結している。こうした政策を通じて「自由貿易立国」として、安定的な成長を続けているのである。ワイナリーも見学させて頂いた()が、ワインや水産物、木材などの輸出により成長していきているのである。
最近では、「P4」と呼ばれる太平洋の4ヶ国、チリ、シンガポール、ニュージーランド(NZ)、ブルネイとの間でFTAを結び、米国、ペルー、豪州も交渉参加を表明している。「P4」はいずれも小国が多いが故に、「貿易立国」を目指しているのだが、この「P4」FTAがベースとなって太平洋の大国の米国、豪州も入ったFTAができようとしているのは興味深い。その意味で、日本もウカウカしてられないのである。自国の農業の保護と競争力の強化の政策を真摯に議論し、世界の「富の流れのサークル」にしっかりと入れるようにしなければならない。
2.米国テキサス州ヒューストンからメキシコ湾上空を南米に向かって飛ぶと、海上の所々に油田開発のリグ(やぐら)のようなものが見える(写真①)。深海での油田が発見され、採鉱・開発が活発に行われていることの現れか。
約7時間のフライトでコロンビアの首都ボゴダに到着。ボゴダは人口770万人、高台の展望台から見ると煉瓦のピンクで大変美しい街である()。旧市街は他の南米の街と同様、ヨーロッパの香り()がし、まさしく私の好みだ。
3.自動車用のハーネス(配線)をつくっている矢崎総業の工場を視察()。従業員の人たちは真面目にキビキビ働いていた。こうした勤勉な労働力に支えられて、近年急速に成長してきたが、昨年後半からの経済危機で南米各国での自動車の生産台数が減少しており、車種によっては止まっているラインもあった。
しかし、約80%もの支持率を誇るウリベ大統領のリーダーシップの下での治安の大幅改善、勤勉な労働力など、コロンビアは投資先としての魅力が高まっている。しかし、そのことが日本で全く知られていない。「危険な国」と誤解されているのである。駐在している日系企業の方々は口をそろえてそう言っていた。やはり「一見は百聞にしかず」だ。
4.続いて、チリを訪問。空港を出るのは十数年ぶり。イースター島を訪問して以来だ。
早朝にサンチャゴに着き、そのまま、世界遺産の街「パラパライソ」に。彩りが豊かな美しい港町で、街の至る所にあるケーブルカーも歴史的遺産だ(、⑦)。あちこちにあるブドウ畑()を見ながら再びサンチャゴに。
この日は日曜日のため、大統領府()、アルマス広場()も見るだけで、日系企業の方々と意見交換をさせて頂いた()。
5.チリは、FTA(自由貿易協定)に極めて熱心で、日本も含め既に40ヶ国以上の国々とFTAを締結している。こうした政策を通じて「自由貿易立国」として、安定的な成長を続けているのである。ワイナリーも見学させて頂いた()が、ワインや水産物、木材などの輸出により成長していきているのである。
最近では、「P4」と呼ばれる太平洋の4ヶ国、チリ、シンガポール、ニュージーランド(NZ)、ブルネイとの間でFTAを結び、米国、ペルー、豪州も交渉参加を表明している。「P4」はいずれも小国が多いが故に、「貿易立国」を目指しているのだが、この「P4」FTAがベースとなって太平洋の大国の米国、豪州も入ったFTAができようとしているのは興味深い。その意味で、日本もウカウカしてられないのである。自国の農業の保護と競争力の強化の政策を真摯に議論し、世界の「富の流れのサークル」にしっかりと入れるようにしなければならない。