BLOG

世界の「連帯」のために。
1.新型インフルエンザが、とうとう私の地元兵庫県で広がってきた。隣の大阪府や滋賀県にも広がっている。「ヒト」から「ヒト」へと感染する新たな段階である。

しかし、“弱毒性”だからこそ広がっている面もある。感染した高校生が多少しんどくても、バレー等の練習試合に行き、広げてしまった可能性が高い。おそらく、感染者の数はかなりに達するものと思われる。ただし、今回の新型インフルエンザは感染した段階で、タミフルやリレンザを処置すれば必ず治るのであり、決してパニックになったり、過剰な反応を起こしてはならない。冷静に対応することが必要である。私のポスターにあるように、舛添厚生労働大臣はじめ厚生省の幹部や、地元の医師会の先生方ともしっかり連携を取り合っている。

2.それにしても、この新型インフルエンザの広がりは、世界がすごく近くなっていることをあらためて痛感させられた。メキシコ発のウイルスがあっという間に世界に広がるのである。文字通り「世界は一つ」になってきている。

このことは、ウィルスだけではなく、経済を見ても然りである。米国発の金融危機があっと言う間に世界に広がったのである。ある意味で「金融のウィルス」が広がったとも言える。

3.このような意味で、世界の国々は、常に協調し、連携しないと様々な事象に対応できなくなってきている。こうした視点からは、国際協調を標榜するオバマ大統領は時代が生み出したものとも言える。「米国一国支配」の時代から「国際“連帯”」の時代に、世界は大きく変わりつつあるのである。

4.「気候変動」、即ち「地球温暖化」もその象徴的な事象である。いくらEUと日本で頑張っても、世界のCO2排出量の半分近くを占める米国と中国がCO2(二酸化炭素)排出量を減らさない限り、温暖化は止まらない。米国と中国が、条約に加わるように、「京都議定書」後の案を考えなければならない。

5.また、先日、アフリカのジプチを訪問し、遠いソマリア沖に派遣された海上自衛隊の護衛艦「さみだれ」の艦長はじめ隊員の方々を激励する機会を得たが、ソマリアの海賊が日本経済・世界経済に悪影響を及ぼしている(日本への積荷や日本船籍が被害を受けている)ため、海上自衛隊を派遣し、各国の軍隊と連携して海賊対策を行っているのである。

このように、今や自国一国では安全確保も繁栄もあり得ないのである。その意味で、他国の船の護衛も可能とする新法「海賊対処法案」は極めて重要である(ちなみに、民主党は反対である)。

6.以上、まさに世界が「連帯」する時代なのである。日本の政策や姿勢に誇りを持ちつつ、この時代の寵児であるオバマ大統領とともに、世界の平和と繁栄のために、そして、日本の国の繁栄と安全のために、この身を捧げたいと思う。