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南米諸国・米国・英国出張(その③)「米国・ワシントン編」
1.米国ワシントンD.C.訪問は、昨年11月以来。オバマ大統領とは会えなかったが、紙人形としっかり挨拶(写真①)。
ホワイトハウス真横のオフィスで、旧知のNSC(国家安全保障会議)のジェフ・ベーダー・アジア上級部長(かつてのマイケル・グリーン氏のポスト)、ラッセル・日本部長(元大阪総領事)と意見交換()。
クリントン国務長官の来日(2月16日~18日)に先立ち、北朝鮮問題、今後の日米関係などについて、突っ込んだ意見交換を行った。その後の、クリントン国務長官来日、麻生太郎総理訪米、首脳会談につながる、「日米同盟の絆」について、いい打ち合わせができたものと思う。

2.続いて、サトリー環境評議会議長と意見交換(:右側)。私と同い年で、環境政策の責任者の一人であるが、トッド・スターン気候変動担当特使、キャロル・ブライナー気候変動担当補佐官、チュー・エネルギー長官との役割分担や打ち合わせができていないようで、私からは「チーム(体制)ができれば、早く、日本のチームと意見交換したい」と申し上げた。ホワイトハウス前のオフィスの片付けも終わっていないようで、現実には、米チームが立ち上がるまでしばらく時間がかかりそうだ。

3.その後、ライシャワー東アジア研究所のケント・カルダー教授()、下院議員のマグダーモット議員()と意見交換。カルダー教授とは旧知の間柄であり、オバマ政権の立ち上がり状況について意見交換。マグダーモット議員は、日米国会議員会議の共同議長の大物であり、若手交流の促進で一致した。これだけの大物でも、毎週ワシントン州の選挙区に戻ってくるとのことであり、政治家の生活はどこの国でも変わらないことを痛感。

4.米国議会(キャピタル・ヒル)の前を歩き()、その後、マイケル・グリーン氏とも意見交換し、在ワシントンの経済産業省メンバーとも懇談。
日本のマスコミは、オバマ政権が「日本より中国を重視するのではないか」と心配を煽るが、日米同盟は堅固である。経済対策、気候変動、アフガン対策、北朝鮮問題など、日米で協力すべきテーマは多い。オバマ大統領が、外国の首脳として初めて麻生太郎総理をホワイトハウスに招いたこともその現れである。しかも、外交・安全保障政策は共和党も含めた超党派の陣容での対応であり、気候変動などのチームが純粋民主党メンバーであることとは全く異なる。日本としても、同盟のパートナーとして、しっかりその責務を果たさねばならない。