とっておきの1枚

2009年7月14日
夏のお薦め読書(その⑤)

「パラドックス13」(東野圭吾著:毎日新聞社)
読み出したら、ページをめくる手が止まらない。まさに「東野ワールド」です。私も大好きな人気作家・東野圭吾さんの最新作「パラドックス13」。ある日、わずか13秒間の超自然現象が起こるのですが、それにより様々な人間模様が現れてくるわけです。ある意味で桐野夏生さんの「東京島」(2008年6月7日とっておきの一枚参照)にも通ずる、人間の集団とは何か、生きるとは何か、を見事に描いています。現代のリーダー像もテーマの一つでしょうか。厳しい生存環境の中で、どうやってリーダーシップを発揮できるか?読み応えがあります。寝苦しい熱帯夜にお勧めの一冊です。