ニッシーブログ
2008.2.19
ものづくりの力と国のかたち改革
1.昨日(18日)は、朝一番で札幌から伊丹へ。50人乗りくらいの小さな飛行機で、悪天候の中時々揺れる(写真@)。あの「ボンバルディア」製かと不安もよぎるが、無事伊丹に。途中、美しい富士山が見えた。いつもは太平洋側から見るのに対し、この日は日本海側からの富士山である。手前に八ヶ岳も見え、この角度からも美しい()。「何度見ても飽きない」富士山である。この日は、午後から舞鶴のユニバーサル造船を視察。この舞鶴造船所は、かつての海軍の工廠で100年の歴史がある。(天然の防波堤のような)半島に囲まれた湾内は深度もあり、波穏かな日本海側随一の天然の良港である。この造船所では、これまでも防衛省の補給艦などを建造しているが、今回は、南極観測船「(新)しらせ」の建造の視察である()。南極のぶ厚い氷を砕いて航行する技術、また1年近く船員170人、観測隊員60人が暮らすことによるゴミの管理・リサイクル技術など、最新の技術も見せて頂いた。世界でも一、二を争う技術、競争力だそうだ。海洋国家として造船大国復活へ是非がんばって頂きたい。ちなみに、季節柄、オホーツク海の流氷ツアーの広告をよく新聞紙上で見かけるが、この砕氷船「おーろら号」、「ガリンコ号」などもこの造船所の建造である。
2.そして、夜行列車で上京。19日(火)朝7時すぎに東京駅到着。今年も夜行列車を使うのは何回目だろうか?朝8時の党本部での会議がある日には、その日の朝どんなに早く地元を出ても間に合わない。つくづく神戸空港から朝6時の羽田便があればと思う。伊丹は騒音の問題があるが、神戸空港はその制約がない。早朝・深夜の便の創設に向けて引き続き運動したい。
その8時からは「国土交通部会」。担当する「領海等における外国船舶の航行に関する法律」、「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」(いわゆる「200年住宅法」)などが承認される()。
8時半すぎ、「財務金融部会」。日本の金融市場の閉鎖性に議論が集中する。私からも@海外新興企業の上場を促進するためのJDR(預託証券)の上場審査について厳しすぎるのではないか、AJ−REITも頭打ちとなり、流動性が低い不動産市場の先行きどう見ているのか?など質問・発言させて頂いた。
日本の金融市場の厚みを増すこと、金融商品の多様化、長期の株式投資に対して税制上優遇すること、など様々な提案もなされた。政治のみならず、官も民も危機感が足らないように思えてならない。不安を煽ることは避けなければならないが、緊急の経済対策が必要である。
3.12時から「国土交通委員会」理事会。先日の新千歳空港での管制の指示を無視して離陸しようと進入した件、今朝未明の海上自衛隊イージス艦と漁船の衝突事故の件など事実関係の確認、再発防止策など議論。詳細は今後の委員会審議に委ねることとし、本日は委員会で冬柴鐡三大臣の所信表明を聴取する。
その後12時半すぎ、「国際競争力調査会」で医療機器の開発・承認の迅速化について議論。会長補佐を務める私よりは、「医薬品の審査体制は一歩改善したが、医療機器の審査は、審査人数も増えず遅すぎる。本来、日本の技術力からいって競争力があってしかるべき分野である。早急に体制を整えるべき。」と発言した次第である()。世界中で承認され使われている医療機器でありながら、日本ではなかなか承認のおりない医療機器(薬も!)も多い。国民の健康のためにも、是非早急に改善すべきである。
4.13時から衆議院本会議。いよいよ道路財源の議論である。心して臨みたい。15時半すぎ、「地域・中小企業再生若手議員連盟」。16時「国家戦略本部」で公務員改革の議論。私の持論であるが、中央省庁課長以上の人事は、内閣が一元的に管理すべきである。官僚は自分の省のためではなく、国のため、国民のために働くのであるし、何より適材適所で、有為な人材を臨機応変に配することが大切である。ある学者が「日本は『省庁連邦制』だ」と言っていたが、恥ずかしながら言い得て妙である。内閣の機能強化が何より必要である。
5.夕方には、作曲家の盟友・三枝成彰さんの紫綬褒章受章祝賀会である。なつかしい皆さんともワイワイ言いながらお祝いさせて頂いた。夜9時半には、山本一太さんたちと「プロジェクト・J(日本復活)」の勉強会である。今夜は渡辺喜美大臣がゲストの予定であり、公務員改革について、若手改革派の声を集約できればと思う。
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