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2007.9.6
アフリカ出張(そのC)(各国編:アルジェリア(T)8月18日〜19日)
1.アルジェリアで9月6日テロがあり16名もの死亡者を出したと報道された。つい先月訪問しただけに、ぞっとする思いである。ようやく治安も安定し、日本経済も投資や公共事業の受注の気運が盛り上がりつつあっただけに残念である。

2.アルジェリアは、世界第8位の天然ガス埋蔵量を誇る産油国である。最近の原油・天然ガス価格の高騰もあり、国家財政的には大きく改善し、最近では日本企業連合も受注した東西を貫く高速道路をはじめ、インフラ(基盤)整備に力を入れている。 しかし、国の発展の基本は何と言っても安全である。治安が良くないと外国企業も投資しないし、経済発展には大きく困難を伴う。そして、その治安の悪さの大きな背景の一つが「貧困」である。産油国として国の財政は裕福になったとしても、その恩恵が国民隅々にまで行き届かないと、貧困はなくならず、テロの温床となる。

3.美しい地中海に面した大国であり、ローマ時代に通商国家として繁栄した遺跡が世界遺産として残っている。この遺跡の発掘や保存が十分でないのも、この国の素朴さを象徴しているのかもしれないが、その潜在的な力をまだ十分に発掘しきれていないような気がする。そんなことに思いを寄せたアルジェリア訪問である。


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