ニッシーブログ
2007.9.11
決意新たに臨時国会開会
1.いよいよ臨時国会が始まった。参議院で過半数がない中での国会運営は極めて大変である。私は、引き続き党の側で政権を支えることとなったが、新たに、国土交通部会長代理(党内の組織上は部会長に続くNO.2の政策責任者)と衆議院の国土交通委員会理事を拝命した。これまでも、海洋政策や航空行政、高速道路料金問題、そして災害対策などに中心的に携わってきたので全く違和感はないが、まさに参議院選挙の結果を受けて喫緊の課題となっている「地域活性化」を進めていく上で、極めて大事な役割を担うことになり責任の重さを感じているところである。
2.民主党の主張するようなバラマキは決して許されないが、疲弊する地方経済への目配りは必要である。例えば、将来の道州制をにらんだブロック単位でのプロジェクトや、やる気のある地方の取組みやユニークなアイデアに対する支援など、しっかり議論し実施していきたいと思う。特に、全国的に相次ぐ災害で河川改修の予算が緊急の補正予算だけでは足りずに、本来予防のために使うべき予算にまで食い込んで消化しており、防災のための改修が後手後手に回り、結果として災害が起こったときに、かえって被害が大きくなってしまっている。このような実態も的確に分析し、対応していきたい。そして、地元明石・淡路において、道路、港、河川、下水道など事業が必要なものについては、この際すべて措置すべくがんばりたいと思う。
3.また、従来に引き続き、国際テロ対策特別委員会の理事も拝命した。これは、筆頭理事の石破茂元防衛庁長官との信頼関係にもよるものと自負しているが、前国会において、石破元長官とともに、民主党の有志と「海洋基本法」を制定した経験を何とか生かせないものかと思う。イラク戦争とは一線を画すフランスやドイツも含めて国際社会が一体となって取り組んでいるインド洋でのテロ対策である。民主党内にも「引き続き国際社会と協力して行動すべき」との考えを持っている同志もいる。小沢代表は真っ向から「反対」を表明しているが、日本が国際社会で孤立しないよう、何とか糸口を見つけたいと思う。
4.さらに、新たに党改革実行本部長に就任された、武部勤・元幹事長から「引き続き党改革を手伝ってほしい」と言われ、副本部長に就任した。参院選の結果を真摯に受け止め、党の体質・イメージを大胆に改革していかなければならない。地方や弱者への目配りは極めて大事な視点であり、政策の一部軌道修正はもちろん必要である。安倍総理の所信表明演説でも、やや「守りの姿勢」が強かった感はあるが、この点を強調されていた。しかし一方で、ムダ遣いや官僚の馴れ合いを許さない「改革」路線は引き続き続行しなければならない。党にとって大変逆風な時であり、先輩議員の方々の豊富な経験や知恵が必要な時ではあるが、こういう時だからこそ多少型破りでも若手の大胆な提案や行動が出てきて当然である。党改革・構造改革を後退させてはならない。改革派の兄貴分である山本一太参議院議員や、小泉改革の推進役となられた竹中平蔵元参議院議員とも是非近々に意見交換の機会を持ちたいと思う。
5.それにしても、安倍総理の「(インド洋でのテロ対策活動の延長に)職を賭す」との発言には驚いた。シドニーでの発言であるが、ブッシュ大統領はじめアジア太平洋(APEC)の首脳たちとの会談で、日本の果たすべき役割の大きさを改めて痛感された上での発言に違いない。衆議院選挙の時期などもにらみながら、水面下で与野党で様々な動きがあるが、国際公約については、「政争の具」とすることなく、与野党の立場を超えて、「国益」を考えた真摯な議論を行うべきである。総理の不退転の決意を受け止め、私もテロ対策特別委員会理事として、しっかり議論したい。
写真は武部勤・党本部実行本部長と、橋本聖子・本部長代理と副本部長として打ち合わせ。
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