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経産大臣を拝命
1.8月10日に発足した第2次岸田内閣において、経済産業大臣を拝命しました。
 私は、37年前の1985年に当時の通産省に入り、23年前の1999年に政治を志し退職しました。入省したときの日本の経済発展のために働きたいという初心と、より大きな立場で日本の将来のために働きたいと考え政治を志したときの初心、この二つの初心を思い起こし、物価高騰やエネルギー安定供給確保など、様々な難題を抱える中、日本の発展のために全力を尽くす決意を固くしているところです。
 特に、安倍総理が亡くなられ、未だ大きな悲しみを感じている中、安倍総理の祖父である岸信介総理が商工省に入られ、後に商工大臣になられたこと、また、私の義父・吹田愰が山口県で岸信介総理を長年支えていたこと、そういった御縁の中で、この就任は安倍総理が導いてくれたものと感じております。安倍総理の御遺志をしっかりと引き継ぎ、今の日本が抱える様々な課題を乗り越え、日本の発展のために邁進する決意です。

2.とりわけ、①福島の再生については全力を尽くす所存であり、現地をできるだけ早く訪問すべく調整しています。ALPS処理水の処分に関しては、漁業者、卸・小売業者、消費者、自治体など、幅広い方々にご理解をいただくことが重要です。今後より一層力を入れ、効果的な情報発信を実施していきます。
②現下の原油価格・物価高騰、そして新型コロナの影響による厳しい経済状況についても、万全の対応を行います。また、気候変動への対応、いわゆるグリーントランスフォーメーション(GX)の実行のための施策の具体化とともに、大前提となる安価で安定的なエネルギー供給の確保にも全力で取り組みます。特に、サハリン2について権益を維持する方針は今後も変わりません。事業者ともしっかりと意思疎通を図りながら進めていきます。ガソリン価格の高騰についても、価格の抑制をしっかり図ってまいります。
③通商分野も、安倍内閣で副大臣としてTPPの交渉に携わった経験や、その後さらにTPP大臣としてイギリスの加入交渉を行った経験を踏まえ、自由で公正な経済圏の拡大、ルールに基づく多角的貿易体制の更なる強化などを進めていきます。
④岸田総理が掲げる「新しい資本主義」の実現に向けた取組も本格化させます。構造改革やイノベーションにより、社会課題を成長のエンジンに変えることで、力強い成長を実現し、所得を向上させるとともに、持続可能で包摂的な経済社会を目指します。

 就任に当たり岸田総理からいただいた、「これまでの経験を活かし全力を尽くすように」とのご指示も踏まえ、経済産業大臣としてしっかりと職責を果たしてまいります。

<テレビ出演のお知らせ>
8月14日(日) 9:00~10:00(生放送) NHK「日曜討論」