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中国出張報告(その1)
1.2月10~12日、額賀福志郎・元防衛庁長官とともに、中国・北京を訪問し、主として中国の外交・国防関係の指導者たちと意見交換してきました。

2.昨年10月に安倍総理が訪中し、日中関係が新たな局面を迎えており、多様なレベルでの対話が再び活発化していますが、一方で、最近の中国の外交・国防面で様々な動きがあり、そのことについて率直な意見交換をしたわけです。

3.具体的には、軍事費の急激な増大、ミサイルによる人工衛星の撃破、東シナ海において事前通報のあった海域以外での海洋調査などについて、我が国としての懸念を表明し、かなり突っ込んだやり取りを行いました。

4.その内容はこの場でつまびらかにすることはできませんが、いずれにしても、しばらく停滞していた交流、即ち率直な意見交換をさらに活発化することが必要であり、どんな場合であっても不測の事態を招かないよう、信頼関係を築き上げることが大事です。

5.そのためにも、特に私から王家端・中国共産党対外連絡部部長(いわゆる「中連部」部長・閣僚級)に「①両党の若手議員が未来志向で交流・意見交換を積み重ねるべき、私も『青年局西部統括部長』として努力したい、②また、交流の一層の促進のために、両首脳間で合意した『羽田空港―上海・虹橋空港便』の創設、さらには将来の『羽田―北京便』の創設に、是非協力頂き一緒に取り組みたい」旨を申し上げました。

6.いずれにしても、お互いの立場・主張があるからこそ意見交換を重ねるべきで、4月の温家宝首相の来日も歓迎したいと思いますし、両首脳が「平和な海、共同開発」で合意をしている東シナ海の資源調査・開発の問題についても、私は直接の担当でありますので、是非議論の進展を期待したいと思います。
  • 今回の訪中は、額賀福志郎元防衛大臣長官を団長とする、いわば国防視察団です。
  • きれいな富士山を眺めながら北京に出発。
  • 熊光階・戦略学会会長(元・人民解放軍副参謀総長)と。
  • 熊光階・戦略学会会長との意見交換会で。右端は額賀防衛庁長官。
  • 曹剛川国防大臣と。
  • 王家端・中連部部長と。
  • 会議の合間に中国現代国際問題研究院の楊伯江日本研究所所長と。定期的に意見交換しています。