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熱中症に注意、新たな日常の構築へ
1.連日の猛暑日が続いています。熱中症に十分気を付けられ、こまめな水分補給や休憩、室内での冷房の使用、屋外はできる限り日差しを避けるなどの対策をとってください。また、猛暑の中、マスクを着用すると熱中症のリスクが高まります。感染拡大防止策を講じつつ、例年以上に熱中症予防に取り組むことが重要です。

2.新型コロナウイルス感染症の最近の感染状況は、実効再生産数(1人が何人に感染させているかという数字)が、東京都、大阪府、愛知県、沖縄県のいずれも1を下回っており、感染拡大は低下傾向です。院内感染・高齢者施設内感染も減少しており、PCR検査の拡充効果が出てきています。重症者は、新規陽性者に遅れて発生してくるので、警戒感をもって状況を見ていかなければなりませんが、一時期よりは落ち着きつつある状況です。
特に、医療資源が少ない沖縄県については、陸上自衛隊から看護官など20名を派遣し、また、全国の都道府県から看護師などを10名派遣するなど、全力で沖縄県の医療体制をサポートしています。

3.8月17日に本年4-6月期のGDPが公表されました。4-6月期の実質成長率は前期比▲7.8%(年率▲27.8%)と、4、5月が緊急事態宣言下にあったことから、比較可能な1980年以降で最大の落込みとなりましたが、特別定額給付金や持続化給付金など各種支援策の下支え効果もあり、欧米各国と比べて減少幅は抑えられています。個人消費は6月以降、財・サービスともに持ち直しの動きが見られます。設備投資も厳しいですが、ソフトウェア投資は今後も増加が見込まれており、引き続きIT導入補助金などで中小企業の取組を支援するなど、デジタル化が加速することを期待しています。また、米国や中国の経済活動が持ち直す中で輸出にプラスの効果が現れています。輸出の伸びが国内の生産、雇用の回復に繋がることを期待しています。足元の感染状況や天候の影響などについて注意が必要です。

5.最近、会食、カラオケ喫茶・スナック、大学などの寮生活等で感染が増加しています。しかし、スポーツジムなど感染防止ガイドライン遵守を徹底していた業種では、大きなクラスターは発生していません。感染防止と事業継続の両立は可能です。
経済回復のために大事なことは、①感染拡大の防止、②「新たな日常 」をみんなで作っていくこと、③経済状況を見ながら臨機応変に時期を逸することなく対応することの3点です。感染リスクをゼロにできない中、「以前の日常」に戻ることなく、「新たな日常」を構築していかなければなりません。引き続き、感染予防の取組と社会経済活動を両立し、内需主導で成長軌道に戻していくために全力で取り組んでいきます。

【テレビ出演のお知らせ】
8月21日(金)20:00〜21:55 BSフジ プライムニュース
経済再生とコロナ対策 西村担当相に問う”両輪”をいかに回すか

  • 8月17日に本年4-6月期のGDPが公表されました。特別定額給付金や持続化給付金など各種支援策の下支え効果もあり、欧米各国と比べて減少幅は抑えられています。
  • 感染リスクをゼロにできない中、「以前の日常」に戻ることなく、「新たな日常」を構築していかなければなりません。
  • 新型コロナウイルス感染症対策分科会
    (2020年8月21日)