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第3期科学技術基本計画の取りまとめについて
1. 来年2006年から始まる「第3期科学技術計画」のとりまとめの議論に参加した。
国の科学技術関係予算は、他のほとんどの予算が縮小する中、毎年増加しているものの、他の先進国に比べその伸び率が鈍化している。ちなみに2001~04年の平均伸び率は、日本2.5%に対し、米国6.4%、中国17.1%。各国が競ってバイオ、ITなどの科学技術の開発に力を入れているのである。また、大学発ベンチャー企業も我が国では約1000社であるのに対して、米国では4000社を超えている。まだまだ取組みを加速化しなければならない。
2. 私からは、以下の3点を指摘させていただいた。
①バイオだけ分かるとか、ITは分かる、とかではダメ。米国のバイオのベンチャー企業を見ても、建物の中は半分以上がコンピュータルーム(遺伝子解析をコンピュータで行ういわゆる「バイオ・インフォマティクス」)であり、バイオとITの両方わからないと対応できなくなっている。是非融合した領域のわかる人材を育ててほしい。
②最近、安全対策の観点から、ナイフなどが使えず小学校での理科の実験が減っている。是非、理科好きの子供を育ててほしい。
③技術開発には"出口が大事"。創薬のベンチャー・製薬メーカーの方々の話によると、現在新薬の審査が全く止まっているとのことである。審査官の数が絶対的に不足している。米国に比べ100分の1くらいの人員である。是非、審査体制を大幅に拡充し、新薬が速やかに認可されるなど、技術開発の成果を出せるよう"出口"をしっかり整備すべきである。
3. いずれにしても、日本は資源のない国である。知恵だけでここまで発展してきた。これからも科学技術の分野で世界をリードする優秀な人材を育て、様々なチャレンジを応援する仕組みをしっかりとつくっていきたい。特に党の科学技術創造立国調査会のキーテクノロジー小委員会の事務局次長を拝命しており、バイオ、ナノテクノロジー、IT、環境技術など「キーテクノロジー」の技術開発に努力したい。
国の科学技術関係予算は、他のほとんどの予算が縮小する中、毎年増加しているものの、他の先進国に比べその伸び率が鈍化している。ちなみに2001~04年の平均伸び率は、日本2.5%に対し、米国6.4%、中国17.1%。各国が競ってバイオ、ITなどの科学技術の開発に力を入れているのである。また、大学発ベンチャー企業も我が国では約1000社であるのに対して、米国では4000社を超えている。まだまだ取組みを加速化しなければならない。
2. 私からは、以下の3点を指摘させていただいた。
①バイオだけ分かるとか、ITは分かる、とかではダメ。米国のバイオのベンチャー企業を見ても、建物の中は半分以上がコンピュータルーム(遺伝子解析をコンピュータで行ういわゆる「バイオ・インフォマティクス」)であり、バイオとITの両方わからないと対応できなくなっている。是非融合した領域のわかる人材を育ててほしい。
②最近、安全対策の観点から、ナイフなどが使えず小学校での理科の実験が減っている。是非、理科好きの子供を育ててほしい。
③技術開発には"出口が大事"。創薬のベンチャー・製薬メーカーの方々の話によると、現在新薬の審査が全く止まっているとのことである。審査官の数が絶対的に不足している。米国に比べ100分の1くらいの人員である。是非、審査体制を大幅に拡充し、新薬が速やかに認可されるなど、技術開発の成果を出せるよう"出口"をしっかり整備すべきである。
3. いずれにしても、日本は資源のない国である。知恵だけでここまで発展してきた。これからも科学技術の分野で世界をリードする優秀な人材を育て、様々なチャレンジを応援する仕組みをしっかりとつくっていきたい。特に党の科学技術創造立国調査会のキーテクノロジー小委員会の事務局次長を拝命しており、バイオ、ナノテクノロジー、IT、環境技術など「キーテクノロジー」の技術開発に努力したい。