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オランダ大使との昼食会
1.旧知のハーメル・在日オランダ大使と昼食をご一緒した。確か昨年も春にこの公邸での昼食会に呼んで頂き、チューリップが美しく咲き乱れたことをよく覚えている(18年4月20日「今日の一枚」参照)が、今年はまだチューリップは10~15cmの高さでつぼみもまだの状態であった。
2.しかし、テーブルにはチューリップが飾られ、大変なごやかな雰囲気での昼食会であった。大使の人柄も穏やかで、まさにオランダのお国柄、魅力を代表しておられる。会話の内容は、大使がイラン、ロシアでの滞在経験が長いことから、イランの核開発、サハリン2の問題(オランダの石油メジャー・シェルと日本の商社の共同プロジェクト、日本の規制緩和の話、少子化対策、国際港の運営、造船業の将来、クラシック音楽などなど大変多岐にわたり、あっという間の一時間であった。
3.なかでも、オランダの造船業の歴史の話は面白かった。かつて海洋大国として一大造船大国であったオランダであるが、新興国の追い上げが厳しくなってきた際、「補助金を出して自国の造船業を保護したが、我々(オランダ)は二つのものを失った。一つは補助金で、もう一つは造船業である。」極めて示唆に富んだ話である。競争力を失い衰退する産業をいくら補助しても結局むだになる、との意味である。我々政治家は時として「保護主義」の誘惑にかられるが、この教訓は常に頭に置かなければならない話である。(2月28日)
2.しかし、テーブルにはチューリップが飾られ、大変なごやかな雰囲気での昼食会であった。大使の人柄も穏やかで、まさにオランダのお国柄、魅力を代表しておられる。会話の内容は、大使がイラン、ロシアでの滞在経験が長いことから、イランの核開発、サハリン2の問題(オランダの石油メジャー・シェルと日本の商社の共同プロジェクト、日本の規制緩和の話、少子化対策、国際港の運営、造船業の将来、クラシック音楽などなど大変多岐にわたり、あっという間の一時間であった。
3.なかでも、オランダの造船業の歴史の話は面白かった。かつて海洋大国として一大造船大国であったオランダであるが、新興国の追い上げが厳しくなってきた際、「補助金を出して自国の造船業を保護したが、我々(オランダ)は二つのものを失った。一つは補助金で、もう一つは造船業である。」極めて示唆に富んだ話である。競争力を失い衰退する産業をいくら補助しても結局むだになる、との意味である。我々政治家は時として「保護主義」の誘惑にかられるが、この教訓は常に頭に置かなければならない話である。(2月28日)