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エジプト出張報告
1.6月28日(日)、夕方に関空を出発し、エジプト航空で、カイロ経由、シャルムエムシェイクへ。約18時間のフライトである。シャルムエムシェイクは17年前に、バックパックをかついで一人で訪れた街である。当時は、たいしたホテルもなく、海に潜って(おでこの出た)ナポレオンフィッシュを探しては楽しんだし、「モーゼの十戒」で有名なシナイ山を登ったことを今でもよく覚えている。
そのシャルムエムシェイクは、今や近代的なリゾート地に発展し、国際会議も数多く行われる。
2.今回は、新しい国際機関「IRENA」(再生可能エネルギー機関)の設立準備会合で、これまでドイツ主導で設立に向けた準備が進められてきたが、既にある国際機関「IEA」などとの業務の分担の整理やコスト分担についての疑問があったため、日本や米国、英国、豪州などは慎重な態度で対応してきた。しかしながらアフリカ4ヶ国をはじめ100ヶ国を超える国々が参加を表明し、このままでは、ドイツの太陽光パネルが国際標準となり、世界中に広がっていくこととなる。そんな危惧もあり、今回、米英豪といった他の主要国とともに、署名することを決めたのである。もちろん、気候変動や温暖化を防止するためには、太陽光、風力などの再生可能エネルギーの普及が不可欠であり、日本として新機関の設立・運営に対し積極的な関与を決めたわけである。
3.このような考え方に立ち、日本政府を代表して私が署名(写真①)、そして記念のスピーチ()。
4.その後、会議の合い間に、外国代表として会談や立ち話を行う。
隣に座ったヨルダンのクテイシャート・エネルギー大臣とは、世界経済の話や、アブドラ国王の訪日成功や協力プロジェクトの話で盛り上がる(:4月14日ブログ参照)。ちなみに、「JAPAN」「JORDAN」なので、アルファベット順に並ぶといつも隣である。
米国代表(ハーニッシュ次官補代行)とは、運営の効率化やIEAとの分担をはじめとして、共同歩調を確認()。
事務局本部誘致に熱心なドイツのガブリエル環境大臣とも立ち話()。旧西ドイツの首都ボンは、首都機能がベルリンに移転し、空いているビルがたくさん残っており、国際機関の誘致に極めて熱心である。
5.フランスのサルコジ大統領の政権でナンバー2と言われるボレロー・エネルギー持続可能開発大臣と、事務局長に立候補しているプロス環境省国際担当官房次長と挨拶を交わす()。ボレロー大臣は中々の実力者だ(最終的に、このプロス氏が(暫定)事務局長に選出された)。
また、旧知のファーガソン豪州エネルギー大臣とは、CCS(二酸化炭素の固定・貯蔵)等について突っ込んだ意見交換()。
ギリシャのブーガス開発副大臣、事務局長として立候補しているゼロボス欧州風力協会理事長と意見交換()。ギリシャは、太陽光と風力にピッタリの国だ。日本企業も参入している。今年はギリシャと日本の修好110周年であり、関係強化について話した。
6.そして、今回主催国のエジプトのユニス・電力大臣と今後の協力関係について意見交換()。
さらに、事務局本部の誘致に熱心なUAE(アラブ首長国連邦)のアブダッラー外相と懇談。若干33才ながら、誠実さを感じる外務大臣で、太陽光をはり巡らせた「マスダール・シティ」計画などを熱弁された。若手同志、協力を確認()。なお、事務局本部は、UAEに設置されることが決定された。同じく誘致に熱心であったドイツには、「技術センター」を、オーストラリアには「リエゾン・オフィス」が設置されることとなった。
7.また、私が若手議員の会の事務局長を務めるインドのアブドゥラ・再生エネルギー大臣とも立ち話()。インドも新しい気候変動枠組み条約においては、一定の目標と義務を課してもらいたい、そんな思いを込めて、再生エネルギー分野での日本の協力を申し上げた。カシミール州の首相を務められた実力者である。次にお会いする時には、じっくりと話したい政治家である。
そして、エジプト国営テレビからの取材も受け()、青い海と砂漠を見ながら、空路日本へ。
(その後、カイロでの飛行機・空港トラブルで、ドバイ便に間に合わず、パリ経由で7月1日早朝の帰国となった)
そのシャルムエムシェイクは、今や近代的なリゾート地に発展し、国際会議も数多く行われる。
2.今回は、新しい国際機関「IRENA」(再生可能エネルギー機関)の設立準備会合で、これまでドイツ主導で設立に向けた準備が進められてきたが、既にある国際機関「IEA」などとの業務の分担の整理やコスト分担についての疑問があったため、日本や米国、英国、豪州などは慎重な態度で対応してきた。しかしながらアフリカ4ヶ国をはじめ100ヶ国を超える国々が参加を表明し、このままでは、ドイツの太陽光パネルが国際標準となり、世界中に広がっていくこととなる。そんな危惧もあり、今回、米英豪といった他の主要国とともに、署名することを決めたのである。もちろん、気候変動や温暖化を防止するためには、太陽光、風力などの再生可能エネルギーの普及が不可欠であり、日本として新機関の設立・運営に対し積極的な関与を決めたわけである。
3.このような考え方に立ち、日本政府を代表して私が署名(写真①)、そして記念のスピーチ()。
4.その後、会議の合い間に、外国代表として会談や立ち話を行う。
隣に座ったヨルダンのクテイシャート・エネルギー大臣とは、世界経済の話や、アブドラ国王の訪日成功や協力プロジェクトの話で盛り上がる(:4月14日ブログ参照)。ちなみに、「JAPAN」「JORDAN」なので、アルファベット順に並ぶといつも隣である。
米国代表(ハーニッシュ次官補代行)とは、運営の効率化やIEAとの分担をはじめとして、共同歩調を確認()。
事務局本部誘致に熱心なドイツのガブリエル環境大臣とも立ち話()。旧西ドイツの首都ボンは、首都機能がベルリンに移転し、空いているビルがたくさん残っており、国際機関の誘致に極めて熱心である。
5.フランスのサルコジ大統領の政権でナンバー2と言われるボレロー・エネルギー持続可能開発大臣と、事務局長に立候補しているプロス環境省国際担当官房次長と挨拶を交わす()。ボレロー大臣は中々の実力者だ(最終的に、このプロス氏が(暫定)事務局長に選出された)。
また、旧知のファーガソン豪州エネルギー大臣とは、CCS(二酸化炭素の固定・貯蔵)等について突っ込んだ意見交換()。
ギリシャのブーガス開発副大臣、事務局長として立候補しているゼロボス欧州風力協会理事長と意見交換()。ギリシャは、太陽光と風力にピッタリの国だ。日本企業も参入している。今年はギリシャと日本の修好110周年であり、関係強化について話した。
6.そして、今回主催国のエジプトのユニス・電力大臣と今後の協力関係について意見交換()。
さらに、事務局本部の誘致に熱心なUAE(アラブ首長国連邦)のアブダッラー外相と懇談。若干33才ながら、誠実さを感じる外務大臣で、太陽光をはり巡らせた「マスダール・シティ」計画などを熱弁された。若手同志、協力を確認()。なお、事務局本部は、UAEに設置されることが決定された。同じく誘致に熱心であったドイツには、「技術センター」を、オーストラリアには「リエゾン・オフィス」が設置されることとなった。
7.また、私が若手議員の会の事務局長を務めるインドのアブドゥラ・再生エネルギー大臣とも立ち話()。インドも新しい気候変動枠組み条約においては、一定の目標と義務を課してもらいたい、そんな思いを込めて、再生エネルギー分野での日本の協力を申し上げた。カシミール州の首相を務められた実力者である。次にお会いする時には、じっくりと話したい政治家である。
そして、エジプト国営テレビからの取材も受け()、青い海と砂漠を見ながら、空路日本へ。
(その後、カイロでの飛行機・空港トラブルで、ドバイ便に間に合わず、パリ経由で7月1日早朝の帰国となった)