ニッシーブログ
2005.4.16
社会保障を一体的に考える
1. 4月13日(水)朝8時から、社会保障に関する若手勉強会に出席した。これまでの社会保障の検討は、年金、医療、介護、雇用、生活保護など縦割りでバラバラに議論してきており、一体的には検討されていない。各省、各局がタコつぼのような制度設計しており、全体的に誰もみていない。
2. 次のような観点から、全体像の検討をすることが急務となっている。
@各制度毎にバラバラに「給付」と「負担」を決めており、社会保障制度すべてを通して全体として「どのくらいの負担になるのか」を考えていないことが何より問題である。すなわち、持続可能な制度とするため、マクロの視点が必要不可欠である。
A医療と介護、基礎年金と生活保護など、制度間で重なりもあり、その重複を調整することが必要である。
B各制度ともに、所得水準の低い方々への例外規定があり、これはこれでもっともであるが、全体として見た場合、整合性が取れているかどうか。
C世代毎に、「負担と給付」のバランスが持続可能なものとなっているかどうか、特定の世代に重い負担となっているか、を見る必要がある。
3. いずれにしても、全党からなる協議会で社会保障全体の議論が始まったところでもあり、その議論や財政再建の議論をにらみながら、しっかり議論し方向性を出したい。
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