とっておきの1枚

2010年2月6日
(冬のお薦め読書 その6)

ベストセラーである。内田樹氏も私の大好きな作家の一人で、これまでもこの欄で何度か紹介している(2008年7月21日2007年8月6日)。独特の視点、切り口で、物事を見つめ、本質に鋭く切り込んでいく。本著もまさに、日本、そして日本人の本質を鋭く洞察している。タイトルからして「辺境論」と刺激的である。日本は、世界の中心にはなれない。しかし、辺境であることを最大限活かして発展してきたという。大いに納得する面もあるが、一方で、最近のハイブリッド車をはじめとする世界最先端のモデルを提供していることを考えると、反論もしたくなる。いずれにしても、新しい発想、物の見方を与えてくれる好著である。