とっておきの1枚

2010年1月21日
好きな作家の一人、黒木亮さん(2009年4月4日2007年10月20日参照)の最新作「排出権商人」(講談社)です。
排出権取引は、温暖化の原因となるCO₂(二酸化炭素)の排出削減のための切り札のように思われていますが、実は、金もうけのチャンスと、あちこちでどろどろとした様々な思惑がうごめいています。CO₂削減のための大事な手法ですが、より精致な制度設計が求められます。小説仕立てで、興味深く読み進みながら、その実態がよくわかります。あっという間に読了です。おすすめの一冊です。