活動報告

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2006.08.01

現旧社会主義国(中国・モンゴル・ロシア・インド)出張報告<その5>~モンゴル②~

1.他の先輩代議士が到着する前に、日本の経済援助がなされている現場を二箇所訪問した。一つが、バヤン・ズルフ区医療センターであり、もう一つが、第四火力発電所である。

2.バヤン・ズルフ区医療センターでは、いわゆる「草の根無償」と言われる1000万円以下の無償協力であり、この病院では、主に検査を担当しているが、血液検査といっても、検査機器で検査をするのではなく、医師が顕微鏡で見て判断してきた、とのことである。さすがに、時代遅れであり、この草の根無償により、新しい検査棟の建設と検査機器の整備を行ったのである。合わせて、何と兵庫県の芦屋市が、救急車を無償で提供してくれた(その輸送費・約60万円は草の根無償で対応)ため、小児科の救急体制も格段に良くなると、関係者は喜んでいた。ODAについては、国内の地方景気の回復がまだまだ遅れていることや、医療・年金などの負担が大きくなる中で、「国民がみんな苦しんでいるのに、なぜ海外にお金を出すのか」といった不満や批判もしばしば耳にするが、このように小さな金額でも、人的な協力も含めて、相手方のニーズに的確に答える形で行えれば、大いに感謝されるものである。この草の根無償は、有効な経済協力のあり方について考える上で、大変参考になった案件であった。この夏の竣工・オープンに心からの祝意を送りたい。

3.次は、第四火力発電所である。もともとソ連の協力で建てられた発電所であったが、ソ連崩壊とともに、協力がなくなり、困っているところを、日本が手を差し伸べ、まずは、無償協力で設備の改善を図り、自立するに従って、円借款に切り替えていった案件である。今や、モンゴルの70%の電力を供給し、ロシアからの電力購入もわずか2~3%にまで依存度を減らしている。モンゴル人の副社長は、日本に対し、大変な謝意を示してくれた。何とも古くて使いにくかったソ連の設備を、日本の技術を使って、安全でかつ効率的な設備へと改善していったのである。そして、特筆すべきことは、自分たちの手で一層の改善を加え、より使いやすいものへと改良していることである。この点、日本企業の方からも、こんな話を聞いた。「機会が故障したりすると、部品もろくに扱っていないのに、何でも自分の手でやりたがるんですよ。」つまり、「自主独立」的な精神を有しているのである。大草原の中で、ゲルに住み、食料から燃料からすべて自分で調達しなければならない、そんな自給自足的な遺伝子を引き継いでいるのであろうか。一人当たりのGDPが、まだわずか300ドル程度(日本の10分の1以下)の国であるが、豊富な資源と合わせて、将来の限りない可能性を感じた次第である。

バヤン・ズルフ区医療センターの先生方とスタッフの皆さんと、芦屋市寄贈の救急車の前で。
バヤン・ズルフ区医療センターの旧館(右側)と日本の協力で建てた新館(左側)。
モンゴルの医師は80%が女性です。右側の先生はどことなく川口順子・元外務大臣が少しふっくらした感じです。
薬局。

日本の協力のバス。
日本の協力の火力発電所を見学しました。日本語が出来る、シニアボランティアの方と。
左側がロシア製、右側が日本製。
「日本センター」で学ぶモンゴルの若者たち。

エンフボルド・外務大臣と昼食会。
日本モンゴル友好議員連盟の会長と。左は竹本直一財務副大臣。日本人ですよ!
日本大使館の若手スタッフと。日本人とモンゴル人の区別がつきますか?(日本人は私と、右側の二人の男性です。)
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